飛行機が飛ぶヒミツ、科学で体感! でんじろう先生のワクワク実験ショー
お次は、親子で楽しみにしていたサイエンスショー。

「飛行機のヒミツを解き明かせ⁉ ~でんじろう先生と学ぼう わくわく飛行実験‼」が始まると、子どもたちの笑顔とワクワクが会場いっぱいに広がりました。
オープニングを飾ったのは、ブーメランを使った実験。

飛行機が飛ぶしくみのカギとなる、翼と風が生み出す上向きの力=揚力(ようりょく)を目の前で確かめることができました。実は、ブーメランも小さな翼を持つ飛行機の仲間。その意外な事実に、会場はどよめきと歓声に包まれました。
お次の実験テーマは、「人はどうやって最初に空を飛んだの?」という問いかけから。答えは「気球」で、記録に残る最初の飛行は、18世紀フランスのモンゴルフィエ兄弟による挑戦でした。彼らは温めた空気が軽くなる性質を利用し、世界で初めて熱気球を空へと飛ばすことに成功したんですって。
でんじろう先生のお弟子さんはその原理を再現するように、ポリ袋にヘアドライヤーで温かい空気を送り込みました。

すると袋はふわりと浮かび、ついには天井まで到達。

人類初の飛行を追体験するような“空の発見”の瞬間に、息子も身を乗り出して夢中で見入っていました。
ブーメランの実験でもご紹介したように、飛行機が空を飛べるのは「揚力」のおかげ。その原理を目で見て体験できたのが、この実験でした。

送風機にテープをつけると風の流れがひらひらと描かれ、空気が翼を持ち上げる力へと変わっていく様子がひと目で分かります。
飛行機の翼は、上がふくらんでいて、下はまっすぐという独特の形をしています。この形によって、空気は下にぐっと曲げられ、その反動で上に引っ張り上げられる力を受けます。だからこそ、あんなにたくさんの人や荷物を乗せても、飛行機は軽やかに空へ舞い上がることができるのです。分かりやすいですよね!
会場が最高潮に盛り上がったのは、飛行機をも凌ぐ勢いで宇宙へ駆け上がる「ロケット」の原理を再現した実験。

液体窒素を詰めたペットボトルが白い煙をまといながら勢いよく飛び出し、ステージから後方まで一直線。迫力満点の実験に、子どもたちからは「わぁー!」「キャー!」と大歓声が上がりました。
さすが、でんじろう先生! 幕が上がった瞬間からラストの余韻まで、ワクワクが途切れることなく続きました。息子にとっても、心に刻まれる科学の大冒険になったようです。
グライダー工作で気流を体感! 飛行機のしくみを学ぶワークショップ
続いてはワークショップ。参加者はテーマごとに部屋へ案内され、息子は「飛行機の秘密に迫る! 君も未来のエンジニア?!」を体験しました。
講師を務めるのは、先ほどのサイエンスショーでも子どもたちを大いに沸かせた、でんじろう先生のお弟子さん・ジャイアン村上先生。

まずは、ハンディファンやブーメランを使ったユニークな実験からスタート。

そこから、飛行機が空を飛ぶ秘密─気流・揚力・空気抵抗のしくみを、子どもたちと一緒にワクワクしながら学んでいきます。
驚いたのは、ブーメランの羽根をほんの少し湾曲させるだけで、空気抵抗が減って回転がスムーズになること。翼の形を変えると、風のつかみ方が変わり、飛び方まで変わるというわけですね。
空のしくみを学んだあとは、いよいよ気流を活かして飛ぶ「グライダー」工作へ。翼の角度を調整したり、自分で気流をつくったりしながら、グライダーの操縦にチャレンジしていきます。

グライダーの材料は、軽い発泡スチロール。専用の発泡スチロールカッターで、薄く削り出す作業からスタートします。

発泡スチロールカッターは、「熱」で切るしくみ。軽く押し当てて滑らせるだけで切れるのですが、扱い方次第で破けてしまうこともあり、意外と繊細な作業です。最初はうまくいかず苦戦した息子でしたが……

数枚カットを重ねるうちにコツをつかみ、見事にきれいに切れるようになりました。
いちばんきれいにカットできた発泡スチロールを1枚選び、型紙に合わせてグライダーの形へと切り出していきます。

切り出したら、先端にシールを貼ります。

なぜシールを貼るのかというと、機体の「重心」と揚力の中心を一致させるため。そうすることで機体はふわりと滑空していきます
重心と揚力の中心がずれていると、その場でくるっと回ってしまうのですが、一致することで安定して空をすべるようになるんですって。
最後に、羽根を持ち上げるようにして少し角度をつけたら完成です。
そして、ついにお待ちかねの飛行実験タイム! プラスチックの箱で人工的に気流をつくり、その風に乗せてグライダーを飛ばしていきます。

息子のグライダーはおよそ3mほどの飛距離でしたが、なかには部屋の端から端まで飛ばす猛者もいて、会場は大盛り上がり。たくさんの学びが詰まった、とても楽しいひとときになりました。
