「高カルシウム血症の診断」でなぜ”病歴”を確認するのか?治療法も医師が解説!

「高カルシウム血症の診断」でなぜ”病歴”を確認するのか?治療法も医師が解説!

成長期の骨の発育にも骨粗鬆症予防にも一役買ってくれる栄養素としてカルシウムを積極的に摂取する方は多いのではないでしょうか?

しかし、体内にカルシウムが多ければ多いほどいいというわけではないのです。カルシウムが血液中で増えすぎてしまうと体に不調を起こしたり、病気の原因になることもあります。

そこで今回は高カルシウム血症の検査法・治療方法について解説していきます。

※この記事はメディカルドックにて『「高カルシウム血症」とは?症状・治療法・原因も解説!医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

高カルシウム血症の診断と治療方法

用紙と注射器

高カルシウム血症はどのような検査を行いますか?

高カルシウム血症では主に以下のような検査が行われます。

病歴

血液検査

胸部・骨のX線検査

病歴では過去の血中カルシウム濃度などが調べられ、その結果を参考にしていきます。血液検査は血中カルシウム濃度を調べるうえでも重要な検査です。

胸部X線検査では肉芽腫疾患や骨が溶けていないか等も把握できるため、重症化した場合に用いられます。

治療方法を教えてください。

高カルシウム血症の治療方法は以下の3つに分類されます。

骨吸収の抑制

尿によってカルシウムを排出させる

透析治療

軽度の高カルシウム血症では尿によるカルシウムの排泄を中心に治療が行われます。等張食塩水を時間をかけて投与することで排尿を促し、余分なカルシウムを排泄させるのです。

中等度の高カルシウム血症では軽度と同じく尿からのカルシウムの排泄が治療に含まれますが、骨吸収の抑制も原因によっては行われます。

ビスホスホネートなどの薬剤を用いることで血清カルシウム濃度を低下させるのです。そして重度の高カルシウム血症になると血液透析の必要が出てきます。

血液透析を行うことで体内のカルシウム濃度のバランスを正せるのです。

高カルシウム血症は完治しますか?

前述したように血液透析や骨吸収の抑制などの適切な治療によって改善は可能です。しかし改善したからといって油断は禁物です。

治癒後の自身の体調を気にかけ、早期発見に努めることをおすすめします。

早期発見によって治療の難易度も下がるため、血液検査を伴う定期的な健康診断を受けるなど、自己管理を徹底しましょう。

編集部まとめ

朝食を食べる女性

カルシウムは健康な骨づくりに欠かせない栄養素です。

しかし、どんなにいい薬も飲み過ぎてしまえば毒になってしまうように、過度なカルシウム摂取は高カルシウム血症の原因になる危険性があります。

耐容上限量を守り、健康な体づくりに活かすカルシウム摂取をおすすめします。

また、早期発見を目指すためにも定期的に健康診断などを受け、徹底した自己管理をすることで高カルシウム血症から自身の体を守りましょう。

参考文献

高カルシウム血症|MSDマニュアル

軽症の原発性副甲状腺機能亢進症に対して外科治療は推奨されるか:患者と共有すべき臨床研究の成果|日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌

ビタミンD|厚生労働省 eJIM

配信元: Medical DOC

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