現役高校生479人にアンケート調査
あなたはジャンケンをするとき、冒頭の掛け声として「最初はグー」と言いますか？ これはかつてTBSテレビ系で放送されていた「8時だョ！ 全員集合」で、ザ・ドリフターズのメンバーだった志村けんさんが使ったことで全国に広がったと言われています。昭和の人気番組で生まれた定番フレーズは、令和の若者にも浸透しているのでしょうか。
10代・現役高校生を対象としたマーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」がこのたび、「ジャンケンをするとき『最初はグー』をするのか否か」についての調査を実施、その結果を公表しました。
調査は2025年9～10月、全国の現役高校生を対象にウェブ上で行われたもの。男女計479人から回答を得ています。「あなたはジャンケンをするとき『最初はグー』をしますか？」という問いに対して、「する」は82.9％、「しない」17.1％。“する派”が圧倒的に多い一方で、しないと答えた高校生も5人に一人弱ほどいることが分かりました。
する派・しない派の理由はそれぞれ何なのでしょうか。まずはする派について。自由記述で得られた回答によると、「それが当たり前になっている」「そう教わったから」「それがジャンケンの作法だから」など、するのが普通だと考えている声が多数。「え、しない人いるんですか？」と驚きを見せる回答者もいました。
また、「ジャンケンポンだけだったらなんか急すぎるから」「ジャンケンホイだけだとなんか寂しいので」と、「最初はグー」がないと物足りないと感じている高校生や、「タイミングが合うようになるから」「掛け声があった方がそろいやすい」と、リズムに合わせてジャンケンがスムーズにできると感じている生徒も少なくありませんでした。
さらに、「志村けんさんを尊敬しているから」「志村けんさんが作ってくれたから」「志村さんから広まった日本の伝統だから」と、その発祥を把握しておりリスペクトを感じているとする声も多く寄せられました。
一方、しない派の挙げた理由は「チョキを出す癖がなぜか出ちゃう」「（最初はグーの後）チョキを出してるイメージだから」「（最初はグーの後は）パーしか出せない」と、出す手に法則が生じることを実感しているという声が。それにより「絶対負けるから」「負ける可能性が高くなる」と勝敗をも左右するとする意見も見られました。
ほか、「幼い頃はしていたが、最近はしなくなった」という意見や、「時短のためにやらない」「早くジャンケン終わらせたいから」と、“タイパ”（時間的効率）を意識する令和らしい理由も。また「よく分からない」「知らないから」と、そもそも「最初はグー」を知らない高校生も一部にはいるようでした。
メリット・デメリットどちらもあるとも言える「最初はグー」。あなたはジャンケンのときにこの掛け声を使っていますか？
（LASISA編集部）
