近年はマウスピース型矯正装置の進化によって、歯列矯正の選択肢が広がっています。こうした中、従来のワイヤー矯正とマウスピース型矯正装置、どちらが自分に合っているか迷う人も少なくないようです。そこで、それぞれの治療のライフスタイルに合わせた選び方を、「日本橋ひびき矯正歯科」の小泉先生にお聞きしました。

監修歯科医師:
小泉 響子(日本橋ひびき矯正歯科)
長崎大学歯学部卒業。東京医科歯科大学での研修後、日本歯科大学附属病院矯正歯科や都内8施設で矯正歯科治療の経験を重ねる。2023年、東京都中央区に「日本橋ひびき矯正歯科」を開院。健康寿命の延伸に寄与する歯科矯正の重要性を説き、機能性と審美性の両面から最適な治療法を提案する。日本矯正歯科学会認定医。日本顎変形症学会、日本舌側矯正歯科学会の各会員。
編集部
ワイヤー矯正とマウスピース型矯正装置で、日常生活の制約に違いはありますか?
小泉先生
ワイヤー矯正の場合は装置が外れたり壊れたりするのを避けるために、治療中は硬い食べ物や粘着性のある食品は控えていただく必要があります。同様の理由で、ラグビーやボクシングなど接触の多いスポーツをするような人も注意が必要です。さらに、営業職などの人と接する機会の多い人のなかには、装置が見えることを気にして「常にマスクを着用しなければならない」という制約を感じていることも多いようです。
編集部
マウスピース型矯正装置では、そうした制約は少ないのでしょうか?
小泉先生
マウスピース型矯正装置に関しては、「装置の装着時間が確保できるか」が重要なポイントです。基本的に1日20~22時間の装着が必要なので、間食や外食、夜の会食が多いなど、装置を外す時間が長い生活習慣の人には不向きと言えます。装着時間が短くなると治療効果が十分に得られないため、ライフスタイルによってはマウスピース型矯正装置をおすすめできない場合があります。
編集部
治療法を選択するうえでは「ライフスタイル」も重要なポイントになるのですね。
小泉先生
はい。マウスピース型矯正装置は自己管理が必要な治療法であるため、ご自身のライフスタイルや性格も十分に考慮することが大切です。自身で装置の管理がしっかりできて、装着時間をきちんと守れる人には向いていますが、それを面倒に感じる方や間食を我慢できない人には不向きな治療法と言えます。
編集部
ワイヤー矯正にも性格的な向き・不向きはあるのでしょうか?
小泉先生
ワイヤー矯正は、性格的な向き・不向きが比較的少ない治療法と言えます。ただし、装置が見える点だけは考慮が必要です。装置を見られることを過度に気にしてしまう人や、その状況に強いストレスを感じる人には、見た目を気にせずに過ごせるマウスピース型矯正装置をおすすめすることが多いですね。
※この記事はメディカルドックにて<ワイヤー矯正orマウスピース型矯正装置、どちらがあなたに合っている? 判断基準を歯科医が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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