二度目は無いからね! 最悪な夜の結末
結局A子さんはカラオケで仮眠をとり、職場の後輩に連絡を入れました。
「明日の服を一式と靴、化粧道具を貸してもらえませんか? 本当に申し訳ない、あとで理由を話します」
そうしてそのまま朝を迎えましたが、夫からは連絡がないまま。
結局A子さんは、ひとまずスウェット姿で職場へ向かい、出勤後に後輩から借りた服に着替えて事なきを得ました。
後輩や先輩も「それは大変だったね!」と笑って愚痴を聞いてくれて、少しは発散出来ましたが、夫への怒りは収まりません。
その日の夕方、ようやく酔いが覚めて連絡がついた夫は、土下座の勢いで謝罪。勤務終了の時間に合わせて、車で迎えにきてくれました。
普段はなかなかお迎えなんてしてくれない夫。
さらに帰宅すると、A子さんの大好きなケーキ屋さんのケーキまで用意されていましたが、もちろん許さず夫にはしっかり説教しました。
10数年経ったいまでは笑い話ですが、当時は「離婚」の二文字が頭をよぎるほど、怒り心頭な出来事でした(笑)「お酒を飲む時は、周りへの配慮を忘れてはいけない」と、今でも語り継がれる我が家の教訓です。
【体験者:30代・女性OL、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

