コレステロールの薬はいつから処方される?
脂質異常症の治療はまず食事療法、運動療法から始まります。治療薬を使わなくても、生活習慣改善をするだけで改善するケースもあります。しかし、こうした生活習慣の改善を行なってもLDLコレステロールが180 mg/dL以上の場合は、薬の処方を検討します。高齢者、高血圧、喫煙習慣など中等度リスク以上の患者さんは、LDLコレステロールが管理目標値を超える場合に処方を検討します。
冠動脈疾患の方は極めてハイリスクなため、LDLが100未満まで減らすために投薬を開始します。家族性高コレステロール血症の方も生活習慣だけでは改善できないので、ただちに治療を開始します。
脂質異常症は生活習慣や老化とかかわりが深いため、長い期間服用します。患者さんのリスク因子や治療状況によりますが、生涯継続することも珍しくありません。
「コレステロールの薬を飲み続けると」についてよくある質問
ここまでコレステロールの薬を飲み続けるとどうなるかについて紹介しました。ここでは「コレステロールの薬を飲み続けると」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
コレステロールの薬を途中で止めるとどうなりますか?
木村 香菜 医師
LDLコレステロールが再び増え、動脈硬化が進行する可能性があります。心筋梗塞や脳卒中のリスクを避けるため、自己判断での中止は避け、医師に相談してください。

