いつの時代も、自由で洗練されたイメージがある“パリジェンヌ”。彼女たちに共通するのは、流行に左右されず自分の“好き”に正直にものごとを選んでいるということ。
発売中のエッセイ『パリジェンヌの“好き”にこだわるおしゃれと暮らし』では、フランス在住25年の人気ユニット、トリコロル・パリがパリジェンヌ12人に取材を行い、ファッションやインテリア、お気に入りアドレスなどリアルな暮らしをご紹介しています。パリ在住の日本人イラストレーター、まりんさんの鮮やかなイラストもたっぷり掲載された本書から、試し読み記事をお届けします。
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長年勤めた会社から離れてこれからを思い描く50 代パリジェンヌ
2002 年までアメリカの弁護士事務所で働き、その後は、フランスの巨大投資会社に20 年間勤めていたマルタ。税務アドバイザーとしてクライアントやグループ企業、社内チームのプロジェクトに助言を与え、支援してきました。
税法という分野そのものの面白さに惹かれて夢中で走り続けてきましたが、現在は、新たな道を模索すべく休職中。13歳の息子と出かけたり、友人たちと会っておしゃべりしたりと、ゆったりと充電期間を過ごしています。
お気に入りブランドのCOS のバンドカラーの白シャツに鮮やかなグリーンのニットを重ねて。
リピート買いしているLA PETITE ÉTOILE のデニムと黒のコンバースはマルタの定番。
Profile
名前:マルタ・モリス
職業:弁護士/税務アドバイザー
年齢:55 歳
住まい:パリ10 区。13 歳の息子と猫のゾロ
チェコとフランス、ダブルカルチャーに育まれたしなやかさ
パリ12 区で生まれ、12 歳の時に郊外へ家族と共に引っ越したマルタは、チェコ人の母とフランス人の父を持ち、2つの文化に触れながら育ちました。パリ第2大学に進学し、弁護士資格を取得したのち、税務アドバイザーに。
20 年間勤めた投資会社は文化的事業との繋がりも深く、美術館やオークションとの仕事をするなかで、もっと芸術に関わりたいという気持ちが強まりました。小さな頃から、探偵やスパイに憧れていた彼女の夢は、戦時下の国々の貴重な美術品や文化遺産を戦火から救出し、安全な場所に保管するような仕事をすること。「もしお金を稼ぐ必要がなければだけど」と笑う姿は、いくつになっても情熱を持ち続ける素晴らしさを教えてくれます。

