ミュージアムシアターの集大成を飾る人気演目
本作品は、東京国立博物館・文化財活用センター・TOPPANの3者共同プロジェクトで運営してきたミュージアムシアターが、東洋館に開設した際のオープン記念作品です。再演のたびに人気を呼び続けてきた本演目が、約19年にわたる活動の終幕を飾ります。
2007年から始まったミュージアムシアターは、VRならではの視点による新たな文化財鑑賞体験ができる施設として、2025年12月までに延べ約50万人の来場者を迎えてきました。来場者からは「ミュージアムシアターでVR作品を見ると、展示室での作品鑑賞をより楽しむことができた」といった声も寄せられ、文化財を多角的に鑑賞するためのヒントやきっかけを長年にわたり提供してきました。
国宝に描かれた2,500人の生命力溢れる京都
本VR作品は、東京国立博物館が所蔵する岩佐又兵衛筆の国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」を題材にしています。滋賀県の舟木家に伝来したこの6曲1双の屛風には、大坂夏の陣(1615年)によって豊臣家が滅びる直前の京都の様子と、そこに暮らす2,500人にもおよぶ各層各種の生命力に溢れた人々の姿が活写されています。
清水の舞台で知られる清水寺、歌舞伎や人形浄瑠璃など見世物小屋で賑わう四条河原、日本三大祭に今も数えられる祇園祭の様子など、現在でも馴染み深い京を代表する風景が、精緻なVR映像とナビゲーターの解説により表情豊かに現代へと甦ります。
