4位:僕達はまだその星の校則を知らない
学園ドラマのなかでも、『僕達はまだその星の校則を知らない』(通称・ぼくほし/フジテレビ系・カンテレ制作)は特に心に残った作品です。独特な感性ゆえに学校が苦手なスクールロイヤー・健治(磯村勇斗)が、教師の珠々(堀田真由)とともに、生徒たちの問題に不器用に向き合っていきます。このドラマが刺さるのは、主人公が法律でズバッと解決する「必殺仕事人」型ではないところ。
現実との両方を誠実に描いたドラマ
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どれだけ向き合っても完璧な答えが用意されているわけじゃないし、問題がきれいさっぱり解決することもない。そういう現実と、誰かが少しでも心を寄せてくれることの希望の両方を誠実に描いたドラマでした。
何より、全話を通して健治が少しずつ変わっていく姿に胸を打たれました。自分の個性を守りながら他者とつながる喜びに気づいていく過程が丁寧で、健治の背中は回を追うごとに頼もしくなっていきます。さすが磯村勇斗!
生徒役の若手俳優たちが見せる苦悩や葛藤の表現にも、何度胸を打たれたかわかりません。見応えのある学園ドラマでした。

