3位:ザ・ロイヤルファミリー
『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)は、全10話を通していちばん胸を熱くした日曜劇場。競馬の世界を舞台に、馬主と競走馬、そして彼らを支える人々が20年かけて夢を追い続ける物語で、回を追うごとに“想い”が膨らんでいく感覚がたまりませんでした。特に中条耕一(目黒蓮)が本格登場した第6話あたりから一気に加速。抗いようのない血の繋がりや、誰かの熱に呼応して動き出す人間の情が重なり、レースの山場では見ているこちらまでどんどん熱を帯びていきます。最終話、2025年の有馬記念は「勝ち負け」以上のものが押し寄せてきて、涙が止まりませんでした。
妻夫木聡の嘘のない涙が刺さった
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豪華キャストが役の魂を表現した熱演も光りましたが、何より秀逸だったのが主人公の栗須栄治(妻夫木聡)。税理士として馬主・山王耕造(佐藤浩市)と出会い、専任秘書として事業を支える“地味”にも見える役どころなのに、彼が演じるとその平凡さが非凡になる。何より嘘のない涙が刺さりました。
仲間の想いを全部受け取ってきた栗須の涙が本物だったからこそ、壮大な“継承”の物語は大きな感動を呼んだのだと思います。熱かった!

