上司がくれた地下への案内
ある日、上司と一緒に駅まで歩く機会がありました。
いつものように地上に出ようとする私に、
「こっちの方が近道やで、横断歩道ないし」
そう言って、私鉄駅へとつながる地下道へ案内してくれたのです。
「方向音痴なので、目的地が見えていないと不安で……」と打ち明けると、
「じゃあ今日は駅まで一緒に行ったるわ!」と笑いながら同行してくれることに。
これまで足を踏み入れることを避けていた地下も、上司と一緒ならと恐る恐る足を踏み出しました。
分岐点では目印になるお店や看板を教えてくれ、複雑に思えていた通路も、案内されると意外なほどわかりやすく、あっという間に駅に着分かり易いし
小さな一歩が広げてくれた景色
その日以来、私は地下道を使って通勤するようになりました。
時間が短縮できるだけでなく、帰りに買い物もできて便利。
もし上司があの日声をかけてくれなければ、今もダンジョンのように怯えながら地上を歩いていたかもしれません。
日常の小さな一歩が、新しい景色を広げてくれる──そう実感した出来事でした。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

