
町田啓太、菅生新樹、伊藤淳史、藤原丈一郎の4人が主演を務める連続ドラマW 池井戸潤スペシャル「かばん屋の相続」(WOWOW、全4話)の第3話が12月28日(日)夜10時より放送・配信される。本作は、4人の働く男たちによる倒産や借金、不正、争いなど、中小企業の融資にまつわる葛藤・苦悩を描いた1話完結のオムニバスドラマ。伊藤主演の第3話「セールストーク」では、融資を見送られたはずの印刷会社の社長が不可解な資金調達をしたことで、京浜銀行の融資課長・北村(伊藤)が調査に乗り出す様子が描かれる。
■第3話には伊藤淳史、皆川猿時、石黒賢らが出演
「空飛ぶタイヤ」や「下町ロケット」など、これまでに数々のヒット作を生み出してきた小説家・池井戸潤。本作は、池井戸が2005年~2008年の間に発表した短編小説6作品のうち、「十年目のクリスマス」「芥のごとく」「セールストーク」「かばん屋の相続」の4編をドラマ化したオムニバスドラマとなっている。
第3話「セールストーク」で主演を務めるのは、映画「ビリギャル」やNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」などに出演する実力派俳優・伊藤淳史。「連続ドラマW 池井戸潤スペシャル『かばん屋の相続』」第3話では、融資を見送った小島印刷の資金調達の真相を追い求める京浜銀行羽田支店の融資課長・北村由紀彦を熱演。正義を貫く融資課長を毅然と演じている。
さらに、主人公を取り巻く登場人物たちにも豪華な顔ぶれが集結。北村とともに小島印刷の資金調達の真相を調べる部下・江藤尚人を、映画「モテキ」や「コード・ブルー」などに出演経験のある泉澤祐希が、小島印刷に融資の見送りを宣告する京浜銀行羽田支店の支店長・田山勝治を、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の熱血教師・磯野心平役やドラマ「あなたの番です」の人情派刑事・水城役など幅広いキャラクターを演じ分ける皆川猿時が、融資を見送られたもののなぜか自力で5000万円もの資金を調達した小島印刷の社長・小島守男を、トレンディドラマを中心に多数の作品で活躍を見せるベテラン俳優・石黒賢が演じる。

■第3話「セールストーク」あらすじ
京浜銀行羽田支店の融資課長・北村(伊藤)は、業績悪化が著しい小島印刷への融資問題に手を焼いていた。結局、北村は支店長の田山(皆川)に命じられ、社長の小島(石黒)に融資の見送りを伝えることに。すると、小島は「今頃になってそれはないだろう」「うちの会社に“死ね”って言うことだな」と納得のいかない様子を見せ、特に長い付き合いである田山が融資に反対したことを知り激怒する。
しかし融資を見送った月末、小島印刷に東京第一銀行から5000万円の入金が確認される。「うちの銀行が貸せないときは、どこの銀行も貸せない」と信じてきた北村は不可解な資金調達に不信感を覚える。そこで北村は後輩の江藤(泉澤)と小島印刷を訪れ、5000万円の入金について尋ねるが、肝心の借入先は“以前面倒を見た個人から”というだけで、その他ははぐらかされてしまう。
その後、以前5000万円の融資をしたハネダ塗装店が、資金不足に陥った直後に何者かから5000万円振り込まれたことが発覚。小島印刷と同様の状況が続いたことで、北村は再度小島を問い詰めると、衝撃の事実が明らかになる――。


■真相を語ろうとしない小島の表情の変化にも注目
第3話「セールストーク」では、自らの正義感に従って事の真相を追い求めていく北村の姿が丁寧に描かれる。
小島印刷で不審な資金調達の動きを察知した北村は、江藤を連れてすぐに小島に会いに行き、核心に迫る。はぐらかす社長にもひるまず、机を叩きもの凄い剣幕で問い詰めたり、関連性がありそうなハネダ塗装店の存在をいち早くキャッチして事情を聞きに行ったりする北村。怪しい動きをうやむやにせず、真相追及に向かって奔走する北村の執着心や行動力が光る回となっている。また、常に毅然とした態度で社長たちと対峙する伊藤の演技は迫力満点だ。
さらに、小島印刷の社長・小島の表情の変化にも注目したい。5000万円の入金があった直後、北村が小島のもとへ訪ねた際には、お茶を濁すような態度を見せるが、その後ハネダ塗装店にも同様の動きがあったことを知ると、小島の表情は一変。苦虫を噛み潰したような表情からは、怒りのような感情も漂っていた。
一体誰が5000万円もの大金を小島印刷に貸したのか、小島が胸の内に秘める複雑な感情も真相とともに明かされる。
連続ドラマW 池井戸潤スペシャル「かばん屋の相続」第3話は、12月28日(日)夜10時よりWOWOWにて放送・配信(第1話無料放送)。


