「大腸がん手術後」の”合併症”は何がある?術後の大切にしたい生活習慣も医師が解説!

「大腸がん手術後」の”合併症”は何がある?術後の大切にしたい生活習慣も医師が解説!

大腸がん手術後に起こりうる合併症

大腸がんの手術では、大腸の切除や縫合などさまざまな手技が行われます。
手技が行われる際には、出血や縫合不全などの合併症が起こるリスクもあるでしょう。ここでは、術後の合併症について解説していきます。

出血

どのような手術においても、臓器を傷つける以上出血は避けられません。そして、切除する範囲や場所によって出血のリスクは大きく変わってくるでしょう。
大腸がんの手術のなかで、骨盤内部の手術となると出血しやすい部位があるため、注意して手術を進めていく必要があります。1000ml以上の出血があった場合は、輸血が必要になるでしょう。

縫合不全

手術終了時に腸管を縫合しますが、うまく縫合できておらず便やガスなどが漏れてしまう合併症です。
漏れ出た内容物は腹膜炎の原因となり、救命のために一時的に人工肛門を作成することもあるでしょう。縫合不全の合併症は肛門に近い直腸がんで起こりやすいとされ、直腸がんの手術の場合はあらかじめ人工肛門を一時的に作成する場合もあります。

腹腔内膿瘍・腹腔内膿瘍

術後に腹腔内の細菌が感染を引き起こし、腹部に膿ができてしまう合併症です。腸管の内部は元々大腸菌などさまざまな細菌が生息しており、それらの細菌が原因となります。

イレウス

イレウスは手術によって腸管が麻痺することで腸管がむくんでしまい、腸管の動きが悪くなる合併症です。この状態になると食事を摂取しても嘔吐してしまうので、絶食になります。
一定の絶食期間を設けることで改善するでしょう。

腸閉塞

術後の腸管の癒着によって腸管の動きが悪くなり、腹痛や嘔吐などの症状が出現するでしょう。
腸閉塞は術後半年~2年後くらいの間に起こるとされていますが、何年も経過してから起こることもあります。

排尿障害

手術によって自律神経の働きが低下するため、排尿障害が起こることがあります。
がんの切除範囲によって自律神経が温存される場合と切除される場合があり、温存された場合は数ヵ月程度で回復するでしょう。切除された場合は、自己導尿やカテーテル留置が必要になる場合もあります。

大腸がん手術後の食事の注意点

大腸がんの手術では、あまり食事制限はありません。消化を行ううえで大腸に負担をかけないようにゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう。ただし、食物繊維の摂取は腸閉塞のリスクがあります。医師によっては、食物繊維など食事に関する制限があるかもしれません。退院までに主治医に確認しておくようにしましょう。

配信元: Medical DOC

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