洋服を着続けていると、いつかは穴が開いたり、よれたりしてきますが、比較的新しい洋服でも型崩れを起こす場合があります。
型崩れした洋服はデザイン性を損なうだけでなく、だらしなく見えてしまうので、着るのを諦めている人もいるでしょう。
本記事では、型崩れした洋服を直す方法を紹介します。
洋服の型崩れは解決できる!
洋服の型崩れを直すのは不可能だと感じていませんか。実は、意外とシンプルな方法で解決できるようです。
それぞれの注意点を確認しながら、実践しやすそうな方法を試してみましょう。
もう一度洗濯をする
型崩れの原因はいくつかありますが、正しく洗濯できていないことも大きな要因。
衣類の生地を製造、販売する帝人フロンティア株式会社が開発した繊維『ソロテックス®』のブランドサイトによると、再度洗濯することで、型崩れがリセットされる場合があるそうです。
ソロテックス® ーより引用洋服を正しく洗濯するためには、洋服の取り扱い表示に従うことが大切です。取り扱い表示はトップスの場合は左脇の内側、ボトムスの場合は左腰の裏側あたりに取り付けられています。
家庭で洗濯できる衣類の取り扱い絵表示には、水の入った桶が描かれています。水の入った桶でも×印がある場合は家庭での洗濯ができないので、注意してください。
このほか、以下の表示がないかもチェックしましょう。
| 取り扱い絵表示 | 意味 |
| 桶の中の数字 | 液温の上限。指定の温度以上の液温で洗うと生地を傷めてしまう可能性があります。 |
| 桶の下の線 | 洗濯の強さ。線が増えるほど弱い力で洗う必要があります。 |
| 桶の中に手が入っている | 手洗いができます。 |
これらの表示を必ず確認して、その洋服に合った方法で洗濯してください。
アイロンをかける
※写真はイメージ
正しく伸ばした状態の洋服に、適温に設定したアイロンをかけると型崩れが直る場合もあります。
アイロンをかける場合も、洗濯をする時と同じように、取り扱い絵表示を確認しましょう。
衣類にはアイロンがかけられる物とかけられない物があり、生地によって適温も変わります。
| 取り扱い絵表示 | 意味 |
| アイロンの中に点が3つある | 高温210℃までOK。スチームも使えます。 |
| アイロンの中に点が2つある | 中温160℃までOK。当て布があると安心です。 |
| アイロンの中に点が1つある | 低温120℃までOK。スチームの使用は控えたほうが安心です。 |
| アイロンの中に1つの点があり、その下に吹き出しと×印が書かれている | 温度は低温120℃まで。スチームなしで仕上げられます。 |
| バッテンの書かれたアイロン | アイロンは使用できません。 |
洋服の中でも、Tシャツの襟元のヨレに悩んだことがある人は多いはず。これもアイロンで対処できますが、アイロンをかける前に氷水で冷却するのもおすすめです。
首元を蛇腹に折りたたんだら輪ゴムで留めます。その状態で、氷水の中に入れて、15〜30秒ほど動かしましょう。
襟元をギュッと絞って水気を切ったら、テーブルなどの広い場所に広げて、引っ張らないようにしながら形を整えます。
そのままの状態で平干しして、最後にアイロンで整えれば完成です。
これらの方法を試しても型崩れやヨレが直らない場合は、クリーニング店に相談するのもいいでしょう。
なお、洋服の型崩れは洗濯だけでなく、収納の仕方によっても起こります。伸びやすい洋服はハンガーにかけずに、畳んで保管するようにしてください。
一般的には、シャツやブラウス、アウター類は『ハンガー収納』、Tシャツやニットなどは『畳んで収納』が向いているといわれています。
洗濯方法や収納方法を見直して、型崩れが再び起きないように工夫してみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]
出典 ソロテックス®
