犬が引っ張るのは「しつけができていない」からではない

散歩中にリードをぐいぐい引っ張ってしまう犬を見ると、「しつけができていないんだ」と誤解されることがあります。
しかし、「引っ張り=しつけ不足」というのは、実は誤解なのだというのを知ってほしいのです。
犬が引っ張るのには必ず理由があり、次のような理由が多いケースとしてあげられます。
早く匂いを嗅ぎたい 興味のあるものに近づきたい 首にかかる刺激から逃げたいといった自然な探索欲や期待感、そして盲点として「首にかかる刺激」が引き金となり、行動を引き起こしている場合があるのです。
つまり、引っ張り行動は「悪い行動」ではなく、犬の気持ちがそのまま現れているだけ。
決して犬は、飼い主を困らせようとしているわけでもなければ、しつけの問題ではないのです。
犬の引っ張りが強化されてしまう理由

犬の行動は「結果によって強化される」という行動の原理があります。
引っ張る → 前に進める → 匂いに近づける → 楽しい
この流れが何度も積み重なると、「引っ張れば前に行ける!」と犬が学習してしまいます。
これを 「強化の連鎖」 と呼び、意図せず引っ張り行動を強めているケースが非常に多いのです。
また、次のようなケースもよくあります。
飼い主が早歩き 止まると怒られる、急かされる 匂い嗅ぎを制限されるこのような状況が続くと、犬は“落ち着いて歩く余裕”を失い、結果として引っ張りが増えることも少なくありません。
つまり、引っ張りには 犬の感情・環境の影響が深く関わっているということを、念頭に置いておきましょう。

