家族ぐらいは「がんばってるね」と言ってあげよう  緩和ケア医が見てきた、《生きる力》の守り方|萬田緑平

家族ぐらいは「がんばってるね」と言ってあげよう  緩和ケア医が見てきた、《生きる力》の守り方|萬田緑平

大股でゆっくり、理想は速く歩こう

背筋がビシッと決まったら、できるだけゆっくり、大股で歩くことが大事です。外来でも、速く歩こうとする「ちょこちょこ歩き」の人には、「もっとゆっくり、もっとゆっくり」と言います。

「ちょこちょこ歩き」では、なぜいけないのか。歩幅と寿命は相関するのです。「ちょこちょこ歩きは歩けなくなる手前だから、棺桶に入る一歩手前。『棺桶歩き』だよ」と、僕は患者を脅かす……いやいや励まします。

なぜ「ちょこちょこ歩き」ではダメなのか。

一歩一歩、ゆっくり歩いてみてください。片足で立っている時間がほとんどで、両足が地面につくのは一瞬です。「歩く」ということは、片足ずつ、右、左と交互に体重を乗っけて進むわけです。だから、片足で立てない人、立つ力が弱い人は片足の時間を短くするために、「ちょこちょこ」っと歩くしかない。結果として、ちょこちょこ歩きの人は、ようやく立ち上がれるくらい、または立ち上がれない人が多いのです。

大股でゆっくり歩ける人には、さらに上の歩き方を指導します。お尻の筋肉を使って歩く歩き方です。これは、患者さんに指導するかたわら患者さんの家族、特に娘さんなどにもよく指導します。「かっこよく歩くともてるよ、スタイルも綺麗に見えるよ」と言っています。

僕の患者にはあまりいませんが、もちろん、一番難しいのは「大股で速く歩ける」。みなさん、できていますか。

配信元: 幻冬舎plus

提供元

プロフィール画像

幻冬舎plus

自分サイズが見つかる進化系ライフマガジン。作家・著名人が執筆するコラム連載、インタビュー、対談を毎日無料公開中! さまざまな生き方、価値観を少しでも多く伝えることで、それぞれの“自分サイズ”を考え、見つける助けになることを目指しています。併設のストアでは幻冬舎の電子書籍がすぐに立ち読み・購入できます。ここでしか買えないサイン本やグッズ、イベントチケットも。