他のママ友にまで!もう許さない!
翌日、私は覚悟を決め、あけみさんがいつもいる時間に合わせてお迎えに向かいました。幼稚園の門の前には、数人のママたちが集まっておしゃべりをしていました。その中心に、あけみさんの姿があります。 あけみさんは、私の仲の良いママ友・ともこさんと話しています。私は足音を忍ばせて近づきました。すると、あけみさんはそのときまさに、私の悪口を言っていたのです。
「……だからね、れいこさん、本当にやばいから。ともこさんもブロックした方がいい。裏で何言われてるかわかんないよ」
ともこさんは困ったような顔で
「でも、れいこさんはそんなことするかな…」
と言い淀んでいます。 私は深呼吸をして、2人の会話に割って入りました。
「何がやばいんですか?」
私の声に、あけみさんはビクリと肩を震わせ、振り返りました。私と目が合うと、あからさまに動揺し、顔を引きつらせました。
「あ……れ、れいこさん……」
「こんにちは、あけみさん。私がやばいって、どういうこと? 私が裏で何を言ってるんですか?」
私は逃げ場を与えないよう、真っ直ぐにあけみさんの目を見て問い詰めました。あけみさんは、電話の時の強気な感じを全然感じられないような様子でした。恐らく、自分が間違っているという自覚が、ほんの少しはあるのかもしれません。周囲にいた人は異様な空気を察知して静まり返りました。 あけみさんは視線を泳がせ、
「い、いや、別に……そんなこと言ってないよ?」
と、しどろもどろになりました。 ともこさんが、ホッとしたような表情で私を見ました。彼女もあけみさんの一方的な話に不審を抱いていたのでしょう。私はともこさんと視線を合わせ、それからあけみさんに向き直り、今まで溜め込んでいた言葉をはっきりと告げました。
「朝6時に何度も家に押しかけてきたり、SNSに私の悪口を書き込んだり、勝手にスクショを晒してブロックしたり……本当にひどいことをしているのは、どっちなんでしょうね」―――。
あとがき:やってはいけないことまで手を出したママ友
なんと幼稚園の他のママまで巻き込んでいたあけみさん。しかし他のママは話を信じ切れず困惑しているので、むしろあけみさん自身が不利になりそうな雰囲気です。
そしてついに堂々と反撃に出たれいこ。しっかりと向き合い、問題が解決に向かうと良いのですが。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: kgrddm
(配信元: ママリ)

