
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はプロマンガ家へと駆け上がる短期集中プログラム「コルクマンガ専科」の12期生である中村輪吾さんに注目し、X(旧Twitter)に投稿された『最近怒ったこと』をご紹介しよう。
同作は、中村さんが仕事仲間に言われた“あるひと言”に対する反応を描いたショート漫画。以前中村さんのXにポストされると、2000を超える「いいね」が寄せられている。そこで作者の中村さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■「女性はやること多くて大変だね」のひと言にブチギレ?

ある日、常駐先で「お先 失礼しまーす」と退勤しようとしていた中村さん。仕事仲間に「帰って夕飯の支度?」と聞かれて「はい」と応えたところ、「女性はやること多くて大変だね~」と言われてしまう。
途端に中村さんは心の中で「はあああああああ!!?」「『メシ作りは女のやること』とでも言いてェンか良いご身分だなオイイ」と激昂し…。読者からは「これって男の人に悪気がないから厄介」「中村さんが理解ある人で尊敬した」などの声が上がっていた。
■作者・中村輪吾さん「価値観をアップデートしないと淘汰されていく」

――『最近怒ったこと』を描くに至った経緯をお教えください。
受講中のコルクマンガ専科さんの課題で「『最近怒ったこと』を4ページ以内のマンガにする」というお題が出されたからです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
今回の課題の目的が「『怒り』が伝わる表現をすること」だったので、どんな表情にしたら伝わるかをこだわりました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
最後のページの「私も昔そう思ってたもんなぁ」です。誰かを責めたい訳ではなく、私たちはその時代に教育された価値観に沿って振る舞っているだけで、私自身も価値観をアップデートしないと淘汰されていくんだろうなぁと自戒を込めて書きました。
――ご自身やパートナーを描く際に可愛らしい動物のキャラにしている理由をぜひお聞かせください。
人を描くのが苦手で、継続的に期限内に課題をこなせるよう、動物にしました。
――読者へメッセージをお願いします。
読んでくださりありがとうございます。学ばせていただいている「コルクマンガ専科」は、プロのマンガ家を目指している方、プロでもさらにスキルアップされたい方が集まっています。どんな年齢からでも挑戦できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

