
“奇跡のアラフィフ”とも呼ばれる美貌のキム・ヒエの怪演も話題の大ヒットドロ沼不倫劇「夫婦の世界」(2020年)ほか、2026年年始の「Jテレ」でアジアを席巻した“クセ強”大ヒットドラマ3本を一挙放送する。登場するのは、純愛ロマンスの代名詞ソン・スンホンが新たな魅力を発揮した痛快アクション「プレーヤー ~華麗なる天才詐欺師~」(2018年)、「慶余年」のイケメン俳優トン・モンシーも出演する中国発の“契約結婚ロマンス”「玉面桃花~福を呼ぶ契約結婚~」(2022年)。一度見始めたら途中離脱不可能な中毒性あふれる3作品、その見どころとは?
■“奇跡のアラフィフ”キム・ヒエの視聴率28%ドロ沼不倫劇
1月1日(木)から放送する韓国ドラマ「夫婦の世界」(2020年)は、社会現象を巻き起こした「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」や不朽の名作ロマンス「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」を超え、韓国ケーブルドラマ史上歴代最高視聴率28.37%を叩き出した大ヒット作。イギリスで大ヒットしたBBCドラマ「女医フォスター 夫の情事、私の決断」のリメイク版で、夫の不貞を知った妻の壮絶な復讐を描いた衝撃作だ。
富と名誉を手に入れ、愛する夫と息子に囲まれた完璧な日々を送る女医チ・ソヌ(キム・ヒエ)。そんなある日、夫イ・テオ(パク・ヘジュン)のマフラーに1本の長い髪が絡まっているのを見つける。ソヌの疑いどおり、テオは若いインストラクターのダギョン(ハン・ソヒ)と浮気をしていて、そのことはソヌの周りの友人や同僚には周知の事実だった。傷つくソヌの前に、ダギョンが診察に訪れる。検査の結果、ダギョンはテオの子を妊娠していたことが判明。全てを知ったソヌの壮絶な復讐劇が始まる――というストーリー。
本作の見どころはなんと言っても「クイーンメーカー」のキム・ヒエ演じる妻が企てる、スリルと緊張感あふれる復讐劇。冒頭、完璧な生活を手に入れ優雅に微笑んでいたソヌだが、疑惑が確信に変わるにつれ、抑えきれない憎しみで感情が暴走、復讐の鬼と化す。「第56回百想芸術大賞」女性最優秀演技賞(テレビ部門)を受賞したほどの怪演ぶりは、クセになること間違いなしだ。
中でもハン・ソヒ演じる夫の愛人ダギョンとのバチバチの対立は恐怖。相手がソヌその人だと知りながら「彼、2か月以内に奥さんに話してくれるって約束したんです」と強気なダギョンに、ソヌは「家族を粗末にする男の約束、信じてるの?」と怒りを通り越して高笑い。女の怨念が詰まった笑い声に背筋が凍るシーンだ。

■ソン・スンホンが“天才詐欺師”に!各分野最高のプレーヤーが大暴れ

1月5日(月)からは、ソン・スンホン主演の痛快アクション「プレーヤー ~華麗なる天才詐欺師~」(2018年) (※1月4日[日]第1話先行放送あり)を放送する。スマートなルックスとあたたかい眼差しで「秋の童話」をはじめ純愛ロマンスのイメージが強いスンホンが弁の立つ“天才詐欺師”をコミカルに演じて新境地を切り開いた話題作だ。
あらゆる犯罪行為を行ってきた貸金業者の財産が何者かによって根こそぎ盗まれる事件が発生する。犯人は“悪い奴らだけ選んで奪う”という各分野の最高のプレーヤーで構成された“犯罪収益完璧回収”チームだった――。
メンバーは天才詐欺師のハリ(ソン・スンホン)、無敵ハッカーのビョンミン(イ・シオン)、怪力ファイターのジヌン(テ・ウォンソク)。そこにベストドライバー、アリョン(チョン・スジョン)も加わり、4人体制での初仕事として“悪党の中の悪党”…グループ企業の御曹司チ・ソング(キム・ソンチョル)をターゲットにした彼らだったが…。
ドラマ「ブラック~恋する死神~」「シンドローム」のコ・ジェヒョン監督と2011年の韓国推理文学賞長編小説部門で新人賞を受賞したシン・ジェヒョン作家がタッグを組んだ本作の魅力は、なんといっても軽快でノリのいいハリを中心としたプロ集団による鮮やかな“犯罪収益回収”作戦。
純愛ロマンスで人気を博し、2014年のドラマ「情熱中毒」ではベッドシーンを解禁して大人の恋愛模様も披露してきたスンホンだが、今作ではそんなロマンス作品とは一線を画すコミカルなキャラクターを熱演。女心を惹きつけるスタイリッシュで洗練されたルックスはそのままに、映画並みの迫力のカーチェイスやアクションもてんこ盛りで描くスカッと爽快、中毒性たっぷりのアクションを繰り広げる。あまりの人気ぶりに2024年には続編も制作された人気シリーズだ。

■「慶余年」のイケメン俳優らが演じる“契約結婚から始まる恋”

1月9日(金)スタートの「玉面桃花~福を呼ぶ契約結婚~」(2022年) (1月1日[木]深夜に第1話先行放送あり)は人気小説を原作に、契約結婚で夫婦になった頭脳派の夫と武闘派の妻という“水と油”のような2人が、陰謀に立ち向かう中で真実の愛を育んでいくラブコメ時代劇。“武闘派の妻”となる肉屋の娘・胡嬌を「蘭陵王妃~王と皇帝に愛された女~」や「明蘭~才媛の春~」のクリスティ・チャンが、胡嬌のいいなずけで科挙を第2位の成績で突破した“頭脳派の夫”・許清嘉を「慶余年~麒麟児、現る~」の“五竹”役で注目を集めたトン・モンシーが演じる。
見事な包丁さばきと勝気な性格で恐れられる胡記肉店の看板娘・胡嬌(クリスティ・チャン)のもとへ、親同士が決めたいいなずけ・許清嘉(トン・モンシー)が2年ぶりに現れる。音信不通だった許清嘉が、みごと二度目の科挙で第2位の成績を収め、胡嬌に結婚を申し込みにやってきたのだった。軟弱な男が大嫌いな胡嬌は断固、拒否。だが、この結婚で自分の店の開店資金が手に入ると気づくと、3年後に離縁する条件で渋々合意。夫が職場で巻き込まれる陰謀に怖いもの知らずの行動力と機転、腕っぷしの強さで立ち向かいながら、夢の実現に向けて逞しく一歩を踏み出す――。
軟弱な男は大嫌い、足で壁ドンしたり肉切り包丁で相手の前髪を切り落としたりするなど勇ましい胡嬌と、亡き父のように民に尽くす役人になりたいと願いながらも妻にどやされっぱなしの許清嘉。そんな2人がともに過ごす中で育むふとした瞬間の胸キュン模様が本作の見どころ。“契約結婚から始まる恋”といえば日本や韓国でも胸キュンロマンスの定番だが、今作はそこに中国古装劇ならではの絢爛豪華な映像美が加わる。主人公2人のキャラクターも愛嬌たっぷり。打算から始まった結婚生活で芽生える可愛いロマンスがクセになる快作だ。
刺激的なドロ沼復讐劇か、スカッと爽快コミカルアクションか、胸キュンたっぷりの“契約結婚ロマンス”か…いつもよりのんびりできる年始、どのドラマにハマる?

◆文=酒寄美智子

