小椋久美子が“最後の秘境”で出会う大自然の姿 アイヌ語で「地の涯て」を意味する知床を4K映像で堪能<地の涯ての先へ>

小椋久美子が“最後の秘境”で出会う大自然の姿 アイヌ語で「地の涯て」を意味する知床を4K映像で堪能<地の涯ての先へ>

「地の涯ての先へ 最後の秘境知床 遥かな物語」
「地の涯ての先へ 最後の秘境知床 遥かな物語」 / (C)BSテレ東

2021年から続くBSテレ東の人気番組「4K絶景秘境シリーズ」。12月29日(月)夜9時から放送されるのは、「地の涯ての先へ 最後の秘境知床 遥かな物語 生命の楽園で今 明かされる真実」だ。元バドミントン五輪代表の小椋久美子がナビゲーターとなって、アイヌ語の「シリエトク」…“地の涯て”を語源とする北海道・知床の秘境に挑む。この大地に根を張って生きた人々、動物たちの暮らしとその変化を見つめる旅で、小椋が掴んだものとは。

■悠久の自然が閉じ込められた知床半島

100万年前、大地の隆起によって生まれた知床半島。東に根室海峡、西にオホーツク海を臨み、半島の中央には知床連山を擁する厳しい自然に囲まれた半島だ。2005年には世界自然遺産へ登録され、“最後の秘境”とも呼ばれている。小椋が目指すのはそんな知床半島の先鋒…知床岬のさらに“先”だという。

小椋が訪れたのは9月中旬。ロケ車で移動中もエゾシカを間近に見るなど、濃密な自然の気配に「ドキドキする。こんな近くで見ることないから」と小椋も興奮気味の表情を覗かせた。

知床半島の玄関口とも言われる斜里町ウトロの海岸線を見るために、ボートに乗って沖へ出る小椋。その急峻な岸壁はあたかも大地を途中から削り取ったようで、川ではなく断崖の途中から吹き出て海へ落ちる「フレペの滝」はある種異様に映る。

断崖ではない海岸には、ヒグマの親子の姿も。知床ネイチャーオフィスの自然解説員・松田さんによれば知床は海から山まで連続した自然環境が残っているため、熊たちも季節によって生息に適した場所へ移動を繰り返すという。知床に生息するヒグマの数はおよそ400から500頭。世界的に見ても高い生息密度で、それを許すのが豊かな海と森の恵みだ。

「どんな生き物たちも、生きようとして必死になって生活しているんですよ」松田さんが語る言葉に、小椋は生と死を繰り返す食物連鎖の循環を改めて見つめ直したようす。食物連鎖はしばしば“何かの糧になる死”に重きを置いた暗いワードとして語られがちだが、小椋は「自然をこんなに美しいまま育ててくれてるのもその循環があるからなんだなと捉えると、ちょっと違う見方になりました」と新たな視点を得られたことを語る。

■突如として姿を消した民族

豊かな自然に惹かれるのは、人間も同様。オホーツク海を渡ってこの地にたどり着き、忽然と姿を消した民族がいる。1300年前にこの地で暮らしていたモヨロ族の痕跡が残るモヨロ貝塚は、竪穴住居の跡地だ。

東京大学大学院人文社会科学研究科の教授・熊木さんによると、海の恵みを受けて暮らしていたというモヨロ族。竪穴の付近からは熊の頭蓋骨を高く積み上げた祭壇のようなものが見つかったことで、熊を信仰の対象にしていたとされている。

網走市の郷土博物館分館に足を運ぶと、彼らの優れた狩猟技術が明らかに。発見された骨製のモリは刺したら抜けないように“返し”を造る加工が施されているほか、海獣用と思われるモリは刺したあとにロープで繋がれた先端が外れるようになっている。ロープに引っ張られた先端は90度回転して“返し”がより深く刺さり、あとはロープを引くだけで獲物を回収できるという仕組みだ。

出土した土器などを見ても高度な文化を形成していたモヨロ族だが、9世紀になって突如としてその姿を消す。同時期にその地域に暮らしていた「擦文文化」の人々と融合し、やがてアイヌ文化へ繋がっていったとされている。

■いま向き合わねばならない“自然と共生する方法”

そうして長くアイヌ民族しか暮らしていなかった知床の地が、江戸期になって動きを見せる。“北海道”の名付け親としても知られる松浦武四郎が北の大地を訪れ、詳細な地図を残したのだ。アイヌ民族の案内を受けて幾度となく北の大地を踏破した松浦は、「知床日誌」でエゾの大地に伝わる9800もの地名を書き記した。

アイヌ文化における自然との向き合い方は、松浦が描いた漫画のなかに見ることができる。恵みをもたらしてくれる“神”への崇敬など、独自の信仰を持つアイヌ民族。たとえば親熊を狩ったときに生まれたばかりの子熊がいれば、「神から託された」と考えて1年から2年かけて大切に育てたという。

ヒグマを“神”と考えて尊敬をもって接していたアイヌ民族。千歳アイヌ協会の中村会長は、昨今のヒグマと人間の関係について「人間がもう少し静かな暮らしをした方が、自然界にとって良いのかなという風に私は思います」と述べる。人も熊も「お互い与えられた命」として、正しい関係性を育むためにできることはあるだろうか。

番組では熊との共生を目指す知床財団の活動も追う。自然との共生を試みる活動と、実際に出つつある人身・物品への被害。そのバランスを取る難しさを、さまざまな面で見つめ直していく。

小椋自身も山、川、海へ出て知床の大地で大切に保存されてきた自然に触れる。海と大地の“繋がり”を目の当たりにして、現地で暮らしてきた人々との対話を通じて、小椋の胸に去来する想いとは。美麗な4Kで知床の大地を映し出す「地の涯ての先へ 最後の秘境知床 遥かな物語 生命の楽園で今 明かされる真実」は、12月29日(月)夜9時から放送となる。

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