こんにちは、毎日自炊しているライターの三木ちなです。
茹でたほうれん草の湯切りをするとき、シンクに熱いお湯を流していませんか? 実はこれ、シンクの劣化や不具合が起こる原因になるんです。続けていると、ある日突然トラブルにつながることも……。
そこで今回は、シンクに熱湯を流すのが危険な理由と、すぐにできる簡単な予防策をご紹介します。
シンクに熱湯を流さないでーーー!!!

ほうれん草に限らず、パスタやうどんなど、シンクで湯切りすることは多いですよね。ところが、この行動は要注意! 熱湯によるダメージで、次のような不具合が起きる可能性があるんです。
排水管が割れる家庭用シンクの排水管に使われているが塩化ビニル樹脂素材(通称:塩ビ)や樹脂製のジャバラホースは、熱湯に耐えられるほど強くありません。耐熱温度は80℃で、塩化ビニル樹脂自体は62〜72℃で軟化し始めるとも言われています。
そこに熱湯がかかれば……どうなるかは想像も難しくありません。熱さに耐えられなければ、排水管が割れたり変形したりするおそれもあります。
シンクが劣化するステンレス製のシンクは熱に強い素材ですが、必ずしも大丈夫とは限りません。熱湯を流したダメ―ジで、変形や破損につながるリスクもあります。
シンクにお湯を流したときに“ボン”と音が鳴ることがありますが、これは熱湯によってステンレスが変形して反りあがったときに起こる現象です。
ひと手間で安全に流せる方法がある!

シンクに熱湯を流すことは危険と分かっていても、お湯が冷めるまで待つのは現実的でないですよね。時間もなければ、パスタならのびちゃうし……。
しかし、大丈夫! 実は、お湯を安全に流せる方法があるんです!

その方法とは、水を流すこと。……え? それだけ? と思うかもしれませんよね。

ですが、これが正解。ほうれん草のお湯を切るときは、水道の蛇口をひねって水も一緒に流すと、流れるお湯の温度が下がります。水を流す“ひと手間”で、シンクや排水管の破損リスクをぐんと減らせますよ♪
ほうれん草だけでなく、カップ焼きそばやスパゲッティの湯切りをするときにも、蛇口をひねって水を出しながらお湯を流してくださいね。
著者:ライター 三木ちな

