
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、夏くるるさんが描く『たぬきサン』より『たぬきが家に訪ねてきた』をピックアップ。
夏くるるさんが11月26日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、夏くるるさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■突然の訪問者

ある晩、突然の訪問者がやってくる。扉を開けると1匹のたぬきがおり、1日泊めてほしいと頼んでくる。たぬきではあったが、家に招き入れ、飲み物を出す主人公。落ち着いたところで
「化け忘れてない?」
と突っ込むと、たぬきは自身の手をみつめ、鏡に映った自分を確認し
「なんですぐ言ってくれないの?」
と言う。
話を聞くとセクシー美女に化けていたつもりだったたぬき。人間のオスはメスに弱い、と主張するたぬきに主人公は冷静に事実を打ち明けるのだった。
作品を読んだ読者からは、「そっちのポーズやったんかい!」「ゆるくて面白いです!!」「ツボった」「たぬき最高!」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・夏くるるさん「人間と同じように生きてきたわけではない部分を大切に…」

――『たぬきが家に訪ねてきた』を含む『たぬきサン』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
世の中でステイホームが推奨されていた時代、外にあまり人々がでないようになった時に家にもしも誰かが訪ねてくるとしたら誰なんだろうと考えました。たぶん人ではないんだろうな、と思い、じゃあ誰かっていったらたぬきになりました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
たぬきがかわいいと思ってもらうと同時にたぬきは獣でもあるので獣っぽさというか人間と同じように生きてきたわけではない部分を大切にしたいと思い描いています。
――『たぬきが家に訪ねてきた』のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「なんですぐに言ってくれないの?」ですかね。誰でも気づかずにドジなことをすることがあると思います。それを指摘されたときの反応ってキャラクターがでますよね。
――X(旧Twitter)の投稿には多くの読者から反響があったと思いますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
人間になって訪ねてくるよりたぬきのままのほうが受け入れてもらえるという作中の意見には同意する人が多かったので、だよね、と思っていました。
あと単純に面白いってコメントもらえると嬉しいですね。
――夏くるるさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
動物ものを今後も描きたいのと、いろんな動物園や水族館に行くのも好きなのでそういったエッセイ的なものも描いていきたいなと思います。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも読んでくださり、コメントやいいねなどの反応ありがとうございます。たぬきサンや他の作品などでひとつでも刺さったものがあれば嬉しいです。
みなさんが元気で漫画が読める日々が続くことを願っています。

