私が選ぶ「この椅子に座るべき!」勝手にベスト
LCW(ラウンジチェアウッド)/ チャールズ&レイ・イームズ / アメリカ

1940〜60年代頃の“ミッドセンチュリー”と呼ばれた家具黄金期、その時代を代表するデザイナーが生んだ名作「LCW」。当時の最先端の技術で製作された逸品を、さらっと置いているセンスが素敵。
バタフライスツール / 柳宗理 / 日本

日本が海外に誇るプロダクトデザイナー、柳宗理の代表作であり、MOMA(ニューヨーク近代美術館)にも収蔵される不朽の名品。ちょっとした腰掛けとしてのさりげない置き方に、空間の細部まで行き渡ったこだわりが窺える。
アームチェア 406 / アルヴァ・アアルト / フィンランド

フィンランドの名建築家がデザインしたこの椅子は、「カンチレバー式」と言われる脚の構造から程よい“しなり”が生まれ、まるで宙に浮いているかのような座り心地。こちらは、女性の意見も取り入れて図書館に採用したとのこと。
イドチェア / ハリー・ベルトイア / アメリカ

ミッドセンチュリー期を代表するデザインの一つ。木製の温かみのある家具だけではなく、こういったスチール製家具も採用していることで、空間に深みが増している。筆者としては、この椅子のセレクトに心掴まれた。
スツール / ハンス J.ウェグナー / デンマーク

デンマーク家具デザイナーの巨匠、ハンス J.ウェグナーの作品も採用されている。有名なYチェア(CH24)ではなく、CH53をセレクトした玄人好みのセンスも光る。ペーパーコード座面が座り心地のバリエーション増にも貢献。こちらも館内に複数台設置してある。

まだまだ紹介しきれない名作椅子が並ぶこちらの図書館。
今回はデザイナーズチェア視点から切り取りましたが、他にもこだわりの空間づくりがあちこちに見られます。
例えば、見事な無垢材で製作されたテーブルが設置されたスポット。
来館者の間でも人気があり、滞在型図書館の象徴的な場所の一つといえます。

