暮らしに小さな発酵の世界を、糠漬けのある暮らし。実は手軽に始められて夏野菜の消費にも活躍!

暮らしに小さな発酵の世界を、糠漬けのある暮らし。実は手軽に始められて夏野菜の消費にも活躍!

自家製ぬかを加えて“私の味”に

無印良品の「発酵ぬか床」は、追加用のぬかも売っているので、ぬかが少なくなってきたなと思ったら、手軽に追加できるのも嬉しいポイント。

でも、心のどこかで「オリジナルぬか床を育てたい」という思いが芽生えてきた今年。昨年からお米を自家栽培していることもあって、自分たちで育てたお米から出た“ぬか”を活かしたいと思うようになりました。そこで今年は、思い切って精米機を購入し、毎日精米時に出る新鮮なぬかを、少しずつぬか床に足しながら“自分仕様”に育てています。

水分吸収と旨みを引き出すために昆布や干し椎茸、麹を入れてみたりもしているのですが、ぬか床がだんだんと家の味に染まっていくのが嬉しくて、いつかは一から自分で作る“完全オリジナルぬか床”を作りたいなと思っています。

台所と家族のぬか漬け時間

子どもと家事に追われて、ドタバタと過ぎる我が家のご飯どき。水分を取り除いたり、ぬかを加えたりと、ついついぬか漬けを愛でてしまって、あっという間に時間が過ぎてしまうほど、私のちょっとした癒し時間になっています。
「おなかすいた〜」と聞こえてくる子どもたちの声に、ドキッとしながらも、「あじみ、あじみ〜」と言いながらみんなでぬか漬けをつまむひとときも、なんだかいいなぁと思ったりして。

実は、母方の祖母の家にはぬか漬けの樽がありました。台所の隅っこに佇んでいる黄色い桶、おばあちゃんのシワシワの手、塩をまぶしたキュウリをつけるその風景は今でも鮮明に記憶の片隅に残っています。私たち家族はみんなおばあちゃんのぬか漬けが大好きでした。

いつか、子どもたちが大きくなって自分で台所に立つようになった時、家族を持つようになった時、今のこの風景を懐かしく思うかな…。そんなこともふと想像しながら、とりとめのない思い出も野菜も一緒に漬けて、発酵暮らしを楽しみたいと思います。

配信元: na-na