穏やかな生活に暗い影が…
「ごめんね、けんやくん。りゅうとがいないのに、家には入れられないよ。ゲームもりゅうとのものだから、勝手に貸すことはできないの」
私は、きっぱりと…でも、できるだけおだやかに断った。彼の顔に、明らかに不満の色が浮かぶのが見えた。口を尖らせ、眉間にしわを寄せている。まるで、私がとんでもない意地悪をしたかのような顔だ。
「ちぇーっ」
彼は舌打ちでもしそうな勢いで、そう言って、インターホンから顔を遠ざけた。そして、あきらめたのか、ゆっくりと玄関から離れていく。その背中を見送りながら、私はため息をついた。
毎日、毎日、約束もなしにやってきて、りゅうとがいないのに「家に入れろ」とせがむ。そして、その目的は、はっきりと「ゲーム」だと告げた。
「一体、どういうつもりなの」
私はインターホンを切った後も、しばらくその場に立ち尽くしていた。この状況を、どうにかしなければならない。でも、一体どうすればいいのか…私にはまだ、その答えが見つからずにいた。りゅうとの友達だから強くも言えない。でも、このままでは、私の心が休まるヒマがない。
この小さな訪問者が、私の日常を、少しずつ、でも確実に蝕んでいくような気がしてならなかった。
毎日毎日、約束もしてないのに、インターホンを鳴らす息子の友だち…。息子の友だちだと思うと、あまり強くは言えません。とはいえ、こんな日々が続くのは、正直ストレスですね…。
このあと、りゅうとくんの行動はさらにエスカレート。ずかずかと家に入ってきて、勝手にゲーム機を独占。あまりにも身勝手な行動が続き、さつきは夫に相談。夫婦で、けんやくんの家へ訪れ直談判をします。すると、これが功を奏したのか、けんやくんはピタリと来なくなりました。
もしも、わが子の友だちが毎日来たら、あなたならどうしますか?まずは、親同士でコミュニケーションを取ることが必要ですね。それが難しい場合は、学校や専門機関に相談する方法もあります。非常識な家庭との関わり方について、参考となる作品です。
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

