「佐々木医院」の佐々木先生によると、30代でがんが見つかるケースは稀ですが、潰瘍性大腸炎やクローン病などの病気が隠れている可能性があるそうです。また、現代の胃カメラ・大腸カメラ検査は進化しており、下剤の負担も軽減されているようです。30代の検査や、最新の内視鏡検査について伺いしました。
編集部
30代の人は胃カメラ・大腸カメラなどの検査を受けなくても良いですか? 受けるとしたら頻度はどのくらいでしょうか?
佐々木先生
あくまで私の個人的な見解ですが、30代の場合、がんなどの病気が見つかることは稀で、検査でわかる病気の多くが潰瘍性大腸炎やクローン病などです。これらは、下痢や血便などの症状が伴うことがほとんどなので、30代の方の場合は「症状があったら検査」で良いと思います。
編集部
忙しくて、つい後回しにしてしまいます。
佐々木先生
そういう方はとても多いようです。会社の健康診断などで「要精密検査」と指摘されても、実際に検査を受ける方は半分以下とも言われています。しかし、胃カメラも大腸カメラも、事前に下剤を飲むなどの準備はありますが、検査自体は約10~20分と短時間で終わる、安全かつ比較的確実な検査です。
編集部
下剤を飲むのが辛いと聞いたことがあります。
佐々木先生
確かに、胃や大腸を空っぽにするために、下剤を飲んでいただくという前準備があり、それが辛いという方は多いですね。下剤に関して以前は、「液体の下剤を2リットル飲む」という方法しかなかったのですが、今は、錠剤や粉末タイプの下剤など、選択肢も増えてきており、辛さも軽減してきています。クリニックによって選択肢が異なるので、下剤に不安のある方は、まずは医師に相談してみましょう。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあればお願いします。
佐々木先生
胃カメラや大腸カメラには辛いイメージを持っている方も多いと思いますが、最近は下剤の工夫や希望に応じて鎮静剤の検討など、楽にできる方法も色々あります。症状のない病気を早期発見するのに大変すぐれた検査ですので、まずはお近くの消化器内科医に相談してみてください。

監修医師:
佐々木 大樹(佐々木医院)
2009年東邦大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター佐倉病院初期に研修医として入職、その後、香取小見川医療センターでも経験を積む。2021年、佐々木医院院長に就任。日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本内視鏡学会専門医。
※この記事はメディカルドックにて【胃カメラ・内視鏡検査を受ける頻度を医師が解説 年齢・年代で必要な検査頻度は変わる?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
あわせて読みたい
- 「胃ポリープを放置する」とがん化する可能性はあるのか?原因も医師が解説!
──────────── - 「胃がん発覚のきっかけ」は何かご存じですか?胃がんの原因についても医師が解説!
──────────── - 「大腸カメラ」で痛みを感じやすい人の特徴はご存じですか? 痩せていると痛みが強い?【医師解説】
────────────

