
イタリアではごく一般的な生ハム。学生が学校に持っていくおやつのパニーノに挟んだり、前菜としてつまんだり、ほぼ毎週のように購入する食材です。
生ハムは種類が多く、高級品としてはパルマやサン・ダニエーレが有名です。スーパーによっては、スペイン産のハモン・イベリコを扱っているところがありますが、お値段はイタリア産に比べるとかなりお高め。敬遠する人が多いのが実情です。
お値段が高い高級品を買えばおいしいのかといえば、必ずしもそうではありません。たとえば我が家は、柔らかい生ハムを好みません。ブランド力はなくても、しっかり熟成されていて、少し乾燥しているくらいの食感のものを選びます。
熟成している生ハムは、カットしたときに両際が反るような形状になります。このような生ハムを買いたいときは、お店の人に「ピュー・スタジョナート(Piu` Stagionato)」とか「ピュー・セッコ(Piu`Secco)」と言うと、あれこれ吟味して、おすすめの味を味見させてくれて、カットしてくれます。
好みもあると思いますが、そのまま食べるにしても、パンと一緒に食べるにしても、熟成感がある生ハムのほうが赤ワインにもマッチ。より深みのある味わいを楽しめます。


