まゆみさんは、夫・ナス太さんと娘・トマ子ちゃんの3人家族。数年前から夏休みの間、義姉家族が遠方から泊まりに来ています。
義姉との関係も良好でしたが、年々、義姉の態度が横柄になり、まゆみさんはモヤモヤを感じるように。
そして、この夏も義姉一家訪問の日がやって来ました。毎年宿泊しているせいか義姉一家はやりたい放題。これまで2万円貰っていた滞在費も支払われませんでした。おまけに、ナス太さんのミスで昼食の出前が届かず、険悪なムードに。ナス太さんは出前の代わりのピザを取りに行きますが、怒り冷めやらぬ義姉は、子どもたちを残してパチンコへ行ってしまいました。そんな中、トマ子ちゃんと甥っ子が衝突し、軽いけがをしてしまいます。まゆみさんは、帰宅した義姉から子どもたちのけがについて追及され「他責思考」と責められてしまったのです。
まゆみさんが、けがの手当てのために氷のうを用意していると、義姉から大声で催促されて......。
こうなったのは誰のせい?







急いで氷のうを用意するまゆみさんに対して、義姉は「じゃあ走って持って来いよ」「トロいんだよ!」などと強い言葉で責め立てます。
さらに、「わざとノロく作ってるの?」と言いがかりをつけられ、ついに堪忍袋の緒が切れたまゆみさん。
そして、「全部お義姉さんが悪いよね?」と、暗い表情でつぶやいたのでした。
けがをしたわが子のために、少しでも早く氷のうが欲しかったのかもしれませんが、
まゆみさんに対する義姉の発言は、あまりに配慮を欠いたものでした。
その強い言葉を向けられたことで、まゆみさんが「全部お義姉さんのせいだ」と感じてしまう気持ちも、無理のない反応だったのかもしれません。
とはいえ、「どちらが悪いか」という考えにとらわれてしまうと、いちばん守るべき子どものけがや、その後の対応が置き去りになってしまいます。
まずは冷静に目の前の子どもに向き合い、今後同じことが起きないよう対策を考えることが大切なのではないでしょうか。
そのうえで、大人同士の言いたいことは、別の機会にきちんと話し合う――そんな切り分けも必要なのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
