関節リウマチと「自分らしい暮らし」を続けるために知っておきたい『在宅医療』の活用法【医師解説】

関節リウマチと「自分らしい暮らし」を続けるために知っておきたい『在宅医療』の活用法【医師解説】

関節リウマチ、IADL・QOLを守るための在宅医療

関節リウマチ、IADL・QOLを守るための在宅医療

編集部

そういったメリットがあるのですね。

内田先生

ほかにもメリットはあります。関節リウマチは手指などの小さな関節に症状が出やすく、家事や趣味など生活に直結する動作に影響が出やすい病気です。たとえ数値がよくても、ドアノブやペットボトルキャップが開けられないのでは意味がないですよね。在宅医療の医師が関節リウマチ診療に精通していれば、血液検査の数値だけでなく「料理は続けられているか」「趣味の編み物ができるようになってきたか」といった日常生活の視点で治療を考えられます。これにより、患者さんの生活の質に直結する、より個別性の高い、オーダーメイドの治療が可能になるのです。こういったIADL(手段的日常生活動作)やQOL(生活の質)といった視点もとても大事です。

編集部

通院の負担が軽減されるだけではないのですね。

内田先生

通院の負担が軽減されるのはもちろんですが、生活の場に医療が入り込むことで「暮らしに合った治療」が実現できます。当クリニックの患者さんでも「病院では『数値に問題なし』と言われたが、趣味の園芸はできなくなってしまった」「生活はできているが、ピアノが弾けたらもっとよいのに」という患者さんに対して薬の見直しなどをおこない、それらの悩みを解決した人もいます。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

内田先生

関節リウマチの症状は、家事動作や趣味・娯楽に大きな影響が出ます。治療は、炎症の数値や腫れを抑えるだけでなく、患者さんが家事や趣味を楽しめるかどうかに目を向けることで、IADLやQOLの維持・向上につなげることが大事です。在宅医療は「病気に対する医療」だけでなく「生活を支える医療」でもあります。在宅医療を導入して、より自分らしい生活を送れるようにしてみてはいかがでしょうか。

編集部まとめ

関節リウマチは長く付き合う病気ですが、在宅医療を導入することで治療の選択肢や生活のサポート体制が大きく広がります。関節リウマチの診断がついていれば、65歳未満であっても介護保険サービスの導入は可能とのことでした。自分らしい生活を続けるために、在宅医療という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

配信元: Medical DOC

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