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猫が『干支』に入れなかったのはなぜ?興味深い3つの説をご紹介

猫が『干支』に入れなかったのはなぜ?興味深い3つの説をご紹介

猫が干支に入れなかった理由

鼠に忍び寄る猫

では、いよいよ猫が干支に入れなかった理由として有名な3つの説をご紹介しましょう。

1.鼠にだまされた説

十二支物語と呼ばれている、日本の昔話があります。あるとき、神様が地上の動物を集めて「1月1日の朝、新年の挨拶にやってきた先着順で12番目までの動物を、1年ごとの大将にする」と伝えました。

しかし、猫は神様が集めた日にその場に行かなかったため、話の内容を鼠から教わります。鼠は、猫に「1月2日の朝に行けばいいんだ」と嘘を教えます。だまされた猫は、1月2日の朝に神様の元へ行ったため十二支には入れず、以来鼠を恨んで追いかけるようになったというお話です。

ちなみに、歩みの遅い牛は誰よりも早く出発し、神様の元に一番で到着しました。しかし、牛の背中に隠れていた鼠がゴール寸前に飛び出して一着になったということです。

2.お釈迦さまの死因に関わった説

猫が十二支に入れなかった別の説が、お釈迦さまの死因に関わっていたからというものです。お釈迦さまが命を落とすことを知った天国の母親が、復活の霊薬を入れた袋を杖に結びつけて地上に落としました。

しかし、その杖は木に引っかかってしまいます。それを見て薬を取りに向かった鼠を、そうとは知らずに邪魔をしてしまったのが猫でした。結局猫の邪魔のせいで薬は間に合わずお釈迦さまは死んでしまい、怒りを買った猫は十二支に入れませんでした。

3.十二支が誕生した頃の中国には猫がいなかった説

最後の説は、猫が世界に広まっていく過程の歴史から推定された説です。中国で十二支が誕生したのは、殷の時代(紀元前16世紀頃〜紀元前11世紀頃)でした。つまり、今より3000年以上前のことです。

猫は古代エジプトで飼育され、神格化されて門外不出とされていた中、現在のタイやトルコなどに密輸をされながらじわじわと世界各地に広まったとされています。現在のイエネコの祖先となる猫がヨーロッパやインドに広がったのは今から約2000年前で、中国に伝わったのも、その頃だと考えられています。つまり殷の時代の中国には、現在のイエネコに相当する猫はいなかったと考えられるのです。

一方、化石から、虎の祖先は約35万年前から中国にいたことがわかっています。殷の時代の中国では、虎は恐ろしい動物として神格化された存在だったと考えられます。そこで十二支に虎が入り、当時存在していなかった猫は選ばれなかったという説です。

猫が十二支に入っている国もある

船着場の猫

最後にご紹介した説を裏付けているのではないかと思われるのが、十二支の中に猫が入っている国があるという事実です。

十二支の「卯」に割り当てられている動物が、兎ではなく猫という国がいくつかあるのです。それはベトナム、ネパール、チベット、タイ、ベラルーシなどで、国全体ではなく、民族などによる地域に限定されているところもあるようです。

エジプトから地中海東部のフェニキア人によりじわじわと密輸されていく過程で、中国よりも先に猫が広まった国や地域では、十二支により身近な猫が割り当てられたと考えると、最後の説の説得力が増すのではないでしょうか。

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