
■「みんな知らない『アレ』の名前」
こんにちは。けんたろ(@kenlife202010)と申します。クイズ好きが高じて日本語や雑学に興味を持つようになり、XやVoicyでクイズを中心に言葉の知識や雑学ネタを発信中。 その中から「みんな知らない『アレ』の名前」をご紹介します。
日常会話の中で、名前がわからないから、説明しながら「アレ」で済ませているものってけっこうありますよね。そんなモノ自体は知っているけれど名前を知らなかった「アレ」をまとめてみました。今回は後編です。

カラザ
鳥類の卵の黄身の位置を安定させるために、黄身の両端についているひも状の「アレ」。漢字で「殻座」と書く時があるので日本語かと誤解されがちですが、実際はラテン語の「chalaza」から来ています。
グラシン紙
肉まんなどの底に付いている薄い紙。化学パルプを分解し高圧加工された紙のことで、耐油性・耐水性に優れているのが特徴です。他にもクッキングシート・トレーシングペーパー・粉薬の包み紙にも使用されています。
ディッシャー
アイスクリームをすくい取る道具として知られていますが、それ以外にもポテトサラダやマッシュポテトを丸く綺麗に取る際にも使用されます。特にアイスクリームを取る際のものは「アイスクリームディッシャー」と呼ばれます。
スピン
本などに付いていて、しおりの役割をするひも状のもの。別名「栞紐(しおりひも)」「リボン」などとも呼ばれています。英語では「ブックマーク」と一般的には呼ばれており、「スピン」という呼び方は日本独自のもので語源は不明です。
竜頭(りゅうず)
腕時計で、時間を合わせる際などにひねる小さなつまみ。もともとは、お寺の釣鐘をつり下げるための綱を通す部分である「鈕(ちゅう)」のことを日本では「竜頭」と呼んでいました。やがて日本に西洋から懐中時計が持ち込まれ、懐中時計に紐や鎖を通してつるす部分を、鐘同様(同じく時を告げるもの)つり下げる部分ということで、「竜頭」と呼ぶようになったのではないかとされています。
サインポール
昭和時代には理髪店の前に必ず設置されていたと言われる三色の回転灯。これは世界共通のマークですが、「サインポール」は和製英語で、英語では「バーバーポール」と言います。日本で設置され始めた明治時代には「有平棒(あるへいぼう)」と呼ばれていました。3色の理由はご存じでしょうか?中世ヨーロッパでは理髪師が外科医も兼ねており、瀉血(しゃけつ)という体から血を抜く外科治療を行う際に、棒を伝って血を落としていました。その赤い棒に白い包帯がらせん状に巻き付いたことがサインポールの始まりであり、その後理髪師と外科医を区別するようになったタイミングで青の色が足され、今の3色のサインポールとなったとされる説があります。

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