
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、南兎さんが描く『待合室で呼ばれるいろいろなお名前がつい気になっちゃうという話』をピックアップ。
南兎さんが12月5日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、6.7万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、南兎さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■動物病院での一コマ

動物病院に来ているさまざまなペットたち。順番が来るとそれぞれのフルネームで呼び出しされ、待合室の人々はそれを聞きながら「茶色じゃないんだ」や「かっこいい」「おしゃれ」など感想を抱く。
立派なフルネームを持つペットたちも、家では飼い主の愛情たっぷりな呼び名で呼ばれ、本名の原型すらない呼び名が付いていることもしばしばあるのだった。
作品を読んだ読者からは、「わかります」「原型とどめてないのあるあるなんですね笑」「うちも呼ばれると全員注目してくれるしなんならクスクス」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・南兎さん「「あるある」「わかる~」と思ってもらえるようなお話を今後も描けたら」

――『待合室で呼ばれるいろいろなお名前がつい気になっちゃうという話』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
私自身もペット(うさぎとファンシーラット)を飼っていて、月に数回のペースで病院のお世話になります。
動物病院は病気や怪我を治療する場所なので、必ずしも楽しい空間ではなく飼い主はみんな少なからず不安を抱えていると思うのですが、そんな中でちょっぴりクスッとできる出来事があると心が安らぐと思います。
以前、それを漫画にしてみたら大きな反響がありました。
最近投稿しているのは、最初に描いた漫画をブラッシュアップしてシリーズ化したもので、今回の作品はそのシリーズの一つです。
――多くの動物を描かれている南兎さんですが、作画するうえで特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
絵はあまり上手ではない方だと思っているのですが、動物を描くにあたっては(とくに、触れ合ったことのない動物さんの場合はなおさら)資料は確認するようにしています。画像資料だけじゃなくて生態的なことも。
デフォルメとはいえ、その動物を愛している人が「こんなの○○じゃない」と思うような絵は描きたくないと思っていて…もし間違いがあったらそっと教えてほしいです。
――さまざまな動物たちの動物病院での様子を作品にされていますが、特にお気に入りの作品があれば理由と共にお教えください。
一番のお気に入りのネタは今回の『待合室で呼ばれるいろいろなお名前がつい気になっちゃうという話』でしたので、投稿後の反響が大きくて嬉しいです。
多くの方から、「うちの子の名前変遷」を教えていただいたのですが、みなさん色々なニックネームで呼んでいて(本名の原形をとどめていない子も多数…)面白かったです。
――本作は6万件以上のいいねを獲得しています。多くの反響を呼んだことについて率直な感想をお聞かせください。
驚いたのが一番ですが、ほとんどが共感の反応だったので、同じような経験をしている方がたくさんいるのが分かってほほえましく思いました。
今回のような「あるある」「わかる~」と思ってもらえるようなお話を今後も描けたらと思います。
――南兎さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
趣味で漫画を描き続けてそこそこたちますが、筆が遅いので以前は数ヶ月に1回程度しか投稿できていませんでした。
もっとコンスタントに投稿したいと思って、最近は積極的に描くようになったので、できるだけ今のペースを維持してたくさん作品を投稿できたらいいなと思います。
動物病院の話の他にも、ペットエッセイなどでも描きたいものがたくさんあるので、どんどん形にしていきたいと思っています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
投稿を見てくださってありがとうございます。
まだまだ発展途上ではありますが、少しでも早く、よりよい作品を生み出せるようになりたくて練習に励んでいます。
温かく見守っていただけると嬉しいです!

