
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、なかきはらあきこさんが描く『娘が顔面麻痺になった話』をピックアップ。
なかきはらあきこさんが8月17日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、4,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、なかきはらあきこさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■ある日突然子どもが顔面麻痺に

ある朝目覚めると、1才の娘さんの顔が引きつっていることに気づいた作者のなかきはらさん。社会人になってから大学の同級生と久しぶりに会った際、顔面麻痺になって治らないという友人がいたことを思い出し、1才なのに治らないのでは、と不安になる。
病院で受診すると、「顔面麻痺」と診断される。結果、入院して治療をすることになった。
自身が風邪をひいていたため、個室から風邪が治るまでは出ないようにと言われるなかきはらさん親子。狭い病室にベッドが所狭しと並んでいる場所での1歳児との入院生活は、思った以上に厳しかった…。
作品を読んだ読者からは、「子どもの病気関連は親の心身ともにすり減るりますよね」「赤ちゃんとの入院、ハードモードすぎます」「付き添いはつらいよね」「これは心配…」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・なかきはらあきこさん「子供の付き添い入院は思った以上に過酷でした」

――『娘が顔面麻痺になった話』を作品にしようと思ったきっかけや理由などをお教えください。
顔面麻痺について病気の存在は知っていたものの知識はゼロでした。娘の顔が引き攣っていて、びっくりして病気について調べると、早期治療で治る確率の上がる病気と知り、多くの人に知ってもらった方がいいと思って漫画を描くことにしました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
想像の中で夫をボコボコにするシーンです。子供の付き添い入院は思った以上に過酷でした。コロナ禍で面会禁止ということもあり、それは中々伝わらないものでした。私ももっと伝える努力をした方が良かったし、夫も、もっと寄りそう気持ちが大事だったと反省しています。5年近く経ち、現在はもっとコミュニケーションできていると感じます。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
子供が入院になり、お医者さんに付き添える家族がいるのか聞かれるシーンで、「付き添える家族は‥私しかいないです」と話すシーンです。私は夫には聞かずに自分が付き添うことを決めます。優しいようで後々、これがボディーブローのように効いてきます。どこか心の中で女性の方が立場が弱いと感じているんだと思います。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
簡単な絵で描いているので、何が描いてあるのか分かりやすく描くように心がけています。
――なかきはらあきこさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
今年は3月にKADOKAWAさんから電子書籍「ワケあって結婚したくありません」を発売させていただきました。Instagramでは別の連載もスタートしています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
漫画を見ていただきありがとうございます!マイペースにこれからも漫画を配信していく予定です。またどこかで見かけた時は、よろしくお願いします。

