プレ幼稚園で出会った教育熱心なママたちの影響もあり、きりぷちさんは息子のそうちゃんを体操クラブに通わせることを決めますが、クラブの松長先生は異常に厳しく、息子は「行きたくない」。聞けば、そうちゃんは体操がうまくできないことに自信を失い、さらには先生が「うまくできないと意味がない」と思わせるような指導をしていることが明らかに。
やめさせるべきか迷ったきりぷちさんは夫に相談しますが、「始めてから、まだ2カ月なんだから」と続けさせる意向。一方、子どもが同じクラブ通うママ友から次々に「やめることにしてん」と告げられます。きりぷちさんはクラブの継続について迷いを深めますが、そうちゃんは前向きになり始め、「もう少し様子を見るか」と思った直後に事件が起きたのです。
鉄棒で逆上がりの練習中、そうちゃんはこれまで一度もできなかった技「つばめ」が偶然にも成功。
しかし、それを見た松長先生は「今それ、やれって言うたか!?」と声を荒らげ、そうちゃんは明らかに傷付いた表情を浮かべます。
絶対に傷付いたはずなのに、息子は無理に笑顔を見せ…






















“習い事にはやめるという選択肢がある”と知ったそうちゃんは「やめたい……!」。
きりぷちさんは息子の気持ちを受け入れ、体操クラブをやめさせることにしたのでした。
「この子は習い事は『やめることもできる』という選択肢すら、わかっていない」——。きりぷちさんの言葉にハッとさせられた人もいるのではないでしょうか?
自分で考えて行動することが難しい小さな子どもにとって、ママやパパから言われたことが一番の頼りであり道標。親から習い事に通う道を示されたことで、そうちゃんにとってはそれが強制ではなかったにせよ、「続けなくてはいけないもの」だったのかもしれません。
だからこそ、習い事を始めてからも親のサポートを大切にしたいものです。「やってみよう」と背中を押すだけで終わらず、わが子が本当に楽しめているのか、無理をしていないか、その心の内を汲み取り、負担が大きそうなときには手を差し伸べられる存在でありたいですね。
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著者:マンガ家・イラストレーター きりぷち

