
元・テレビ東京のプロデューサーで、現在はフリーのテレビマン・佐久間宣行氏がメインパーソナリティの「オールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)が12月10日に放送され、「ニッポン放送 SPECIAL WEEK」のゲストとして出演したマツコ・デラックスとオールドメディアの話題などで盛り上がった。
■「高田純次さんみたいな生き方でテレビに出続けられたらなと思ってたら…」
この日、黒いトレーナー姿で登場した佐久間氏は、ゲストとして登場したマツコと共にさまざまなトークを展開。マツコが、テレビの世界で活動を始めたきっかけや、20年以上にわたるキャリアを振り返り、自身の現状についてなどを語っていた。佐久間氏が呼び込むと、すぐにマシンガントークを始めたマツコは、ふと「何か分からないけど、私もうこの世界でお仕事させていただいて、20年以上経ったんですけどね」と振り返る。
マツコは、「『5時に夢中!』(TOKYO MX)がもう21年くらいやってるのかな?で、それが最初(のレギュラー番組)だけど、実はその前に2回だけテレビに出てて」と明かし、「『サンジャポ(サンデー・ジャポン)』(TBS系)が間違えてコメンテーターに呼んでくれたのと、あとフジテレビが昔、『エブナイ』の誰の曜日だったっけな?やるせなすさんかな?」と素人時代に出演した番組名を口にする。
「エブナイ」への出演について、佐久間氏が「フジテレビの深夜番組『エブナイ』で、番組が女装家5人を仕込んでたら、一人がドタキャンで出られなくなって…」と補足すると、マツコは当時の状況を詳細に語っていく。「そう。で、バブリーナさんっていう女装の友達からその日の夜収録するのに、夕方の6時過ぎくらいに電話があって、『もうヤバイから来てくれ』って言われて。だから、仕事が終わってそのままタクシーに乗って、ギリギリリハが間に合うくらいにフジテレビに着いて。まさか、そのあとお世話になると思ってないから…もうやりまくっちゃった」とぶっちゃける。
それを聞いた佐久間氏が「ぶち壊して(笑)?」と笑うと、マツコは「なんかもうベロチューとかして、やるせなすの石井(康太)ちゃんと。ああーもういい思い出できたわと思って帰ってきたら、まさかこんなにね、(メディアと)長い付き合いに…」と、その場限りだと思っていた代打出演で暴走し、それが予期せぬ長いキャリアの始まりだったと回顧した。
当初の思いについてマツコは、「私はこんなつもりなかったわけですよ。テレビに出るとしてもね、石井ちゃんとベロチューしてるような生き方をしていくと思っていたわけですよ」と話し、佐久間氏が「だからもう花火的に(テレビに)出て?」と問うと、「そうそう。だから、あわよくばもしできるのなら、高田純次さんとか清水ミチコさんみたいなああいうカッコいい生き方でテレビに出続けられたらなと思ってたら…。それくらいの程よいお付き合いをテレビとできればいいなと思ってたら…こんな…」と、現状が想定外であることを吐露する。
■「オールドメディア代表みたいになっちゃってて…」
これに対し佐久間氏が「なるほど。だって今もう、テレビの象徴みたいな人になってますよね」と指摘すると、マツコは現在の自身の立ち位置について持論を展開。「私ね、言いたいんだけど、私は別に(テレビを)背負ったつもりも支えてるという自負も特にないんですけど、なんかオールドメディア代表みたいになっちゃってて」と自身の中での違和感を表明するマツコ。佐久間氏が「だって、今ほらマツコさん他のジャンルに出てないから、だからテレビを背負ってる人に」と返すと、マツコは「違う!」と笑いながら否定する。
「別に背負ってるわけじゃなくて、私はめんどくさがり屋なんで。自分でそんないろいろさ、できないし。スマホも持ってないので、新しい世界のことを知らないんですよ」と、テレビ以外のジャンル、YouTubeなどに進出しない理由を説明するマツコは、「だから、知らないのを知ってる風でやることほど恥ずかしいことはないじゃない?そこだけは変なプライドがあって、知らないことはやらないって決めてるの」とコメント。最後に「それでやってないだけで…その方が儲かるならやりたいわよ!」と言い、笑いを誘っていた。
今回のイチナナ限定アフタートークでは、引き続きゲストのマツコ・デラックスが出演。佐久間氏と共に本編の裏話や以前からメディアに出演する上でコンプレックスに感じていること、今の目標、欠落しているものなどを明かしていた。
なお、同ラジオはライブ配信アプリ・17LIVE(イチナナ)でも同時生配信され、生配信では番組収録の映像やリスナーからのリアルタイムでのコメントに加え、本編放送後のイチナナ限定アフタートークも配信されている。

