愛の、がっこう。
ひと夏の切ない恋を描いた『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)にも夢中になりました。
お堅い女子高の教師・小川愛実(木村文乃)が、文字の読み書きが苦手なホスト・カヲル(ラウール/Snow Man)に字を教えることからふたりが惹かれ合っていく物語。個性豊かなキャラクターのなかで育まれた恋が尊すぎる
育った環境も、生きている社会も違いすぎる愛実とカヲル。しかし、ふたりとも“生きづらさ”を抱えているという意味では似ています。そんなふたりが惹かれ合っていく様子や、お互いのことを想いながらもすれ違う様子に、一緒になってドキドキハラハラしたのは筆者だけではないはずです。この投稿をInstagramで見る
特に最終回のラストにも繋がる第6話のデートシーンはあまりにも切なく、涙なしでは観られませんでした。個性豊かなキャラクターが多かった作品だったことも特長的。ストーカーと化した愛実の婚約者・川原なにがし(中島歩)に、昭和の遺物のような愛実の父(酒向芳)、そして毒親全開だったカヲルの母(りょう)などなど。
しかし結果的には、どこか憎めない人間らしさや人間的成長の描き方が秀逸でした。川原なにがしなんて、最終的にはめちゃくちゃイイ当て馬になっていて、むしろ応援したくなった視聴者も多いのでは?
しかし、何よりこの作品に心を奪われた理由は、演技経験がさほど多くないラウールの、ホストとしてしか生きてこられなかった葛藤や苦悩の心情描写が、見た目だけではなく切ないほどに美しかったからではないでしょうか。
素晴らしかった!大団円で終わったふたりの恋物語は熱い夏にぴったりのラブストーリーでした。

