自分の足で進めた、新たな一歩
「まだまだ私だって誰かの大切な存在になれるかもしれない」と思うことができた美雪さんには笑顔が戻り、今までの自分の視野の狭さを反省したそう。「そしたら今度は今まで我慢していたやりたいことがいっぱい浮かんできて。まず誠也が黒髪が好きだったので、一度も染めたことのなかった髪をアッシュベージュにしたらやっとスッキリした気持ちになることができたんです」
そうやって再び立ち上がることのできた美雪さんに、さっそく彼氏ができたそうで……。
「DMをくれた男性ではなく、マッチングアプリで知り合った純一さん(仮名・35歳/会社員)とお付き合いを始めました。自分から新たな出会いに挑んだことで、さらる自信を手に入れた感じです」と微笑む美雪さんなのでした。
<文/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

