年末年始の帰省で考えたい「親子終活」、弁護士が教える5つのポイント「あのとき聞いておけば」と後悔しないために

年末年始の帰省で考えたい「親子終活」、弁護士が教える5つのポイント「あのとき聞いておけば」と後悔しないために

●意外と悩ましい「声の掛け方」の具体例

──何から始めればよいかわからない人ばかりだと思います。「これだけは確認しておくべきこと」を教えてください。

親子で終活について話し合うのは、少し勇気がいることかもしれません。ただ、帰省のタイミングは自然に話題を切り出しやすい機会でもあります。一度にすべてを決めようとせず、少しずつ確認していくことが大切です。

まず確認しておきたいのが、医療や介護に関する希望です。

延命治療を望むかどうか。介護が必要になった場合に在宅を希望するのか、施設を希望するのか。こうした意思を事前に聞いておくことで、本人の尊厳を守りつつ、家族が迷わず判断できます。

質問する際には「元気なうちに、母さん(父さん)の気持ちを大切にしたいと思っている」と一言添えると、親も安心して答えやすくなります。

次に、葬儀やお墓に関する意向です。

家族葬を望むのか、伝統的な形式を選ぶのか、あるいは樹木葬や散骨など新しい形を希望するのか。遺影に使いたい写真や戒名の希望なども含めて確認しておけば、残された家族の負担を大きく減らせます。

「希望を事前に知っておけると、家族も安心して準備できる」と伝えることで、前向きな会話につながりやすくなります。

●預貯金、証券、不動産、借入…資産や負債を把握

──お金に関してはどうでしょうか。

資産や負債の把握も欠かせません。

預貯金、不動産、証券などの資産の所在を知っておくことは、相続手続きを円滑に進めるうえで不可欠です。借入金や保証人になっている債務の有無を確認しておけば、思わぬトラブルを防ぐことができます。

遺言書やエンディングノートの有無、保管場所もあわせて確認しておくと安心です。「急に必要になった時に家族が困らないよう、場所だけでも知っておきたい」と伝えると、理解を得やすいでしょう。

忘れてはならないのが、緊急連絡先や人間関係の整理です。親族や友人、近隣住民など、いざという時に連絡すべき人の情報を共有しておくことで、緊急時の対応が格段にスムーズになります。

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