■陣痛のスタートから妻に寄り添うことができた
――3カ月間の育休を取ろうと思ったきっかけを教えてください。
西崎さん 妻の妊娠中に話し合う中で、「そばにいてほしい」という要望がありました。自分自身も妻を支えたい気持ちが強く、思い切って3カ月の育休を取得することにしました。さらに有給休暇も組み合わせ、出産予定日の1週間前から休みに入りました。
――陣痛が来たときも、結衣さんと一緒にいられたのでしょうか?
西崎さん はい。深夜0時を過ぎたころに陣痛が始まり、あらかじめ登録していた陣痛タクシーで病院へ向かいました。そのまま夜を一緒に過ごし、子どもが生まれたのは朝の9時前です。
――生まれた瞬間はとても感動されたのではありませんか?
西崎さん もちろん、感動したのですが、それ以上にまずは「無事に生まれてくれてよかった」という安堵のほうが大きかった、というのが正直な感想です。
というのも、途中で医師から「赤ちゃんが少し苦しそうだからお産を急がないといけない」という話が出る緊迫した局面もあり、ずっと「大丈夫かな」「無事に生まれてきてくれるだろうか」と不安が頭から離れなかったんです。最終的には無事に生まれ、妻がバースプランに書いていた「夫にへその緒を切ってほしい」「夫に最初に抱っこさせてほしい」という願いも叶えることができました。
――本当に良かったですね! 結衣さんも、陣痛が来た最初の段階から西崎さんがそばにいて、とても心強かったのでは?
西崎さん そうですね。結果として深夜に陣痛が来たので、育休中でなくても対応できたとは思いますが、もし日中の仕事をしている時間に始まっていたら、すぐに駆けつけるのは難しかったはずです。そう考えると、予定日前から休みに入っていたことはやっぱり良かったと思います。妻からも「そばにいてくれて良かった」と言ってもらえました。

「かわいい写真や面白い動画が撮れたときは夫婦ですぐ共有します」(西崎さん)
■「こんなに大変なんだ…」産後のリアルを目の当たりに
――出産後の結衣さんのご様子はいかがでしたか?
西崎さん 妻の体のダメージは、正直、想像以上でした。というより、出産前の自分は「具体的に想像できていなかった」と言ったほうが正しいかもしれません。出産は無痛分娩でしたが、会陰の傷はありましたし、お手洗いに行くだけで痛そうで、少し動くだけでもつらい様子でした。入院は4日ほどでしたが、その間はほとんど動けなかったんです。
退院後も、体力面・精神面ともに回復には時間がかかりました。最初の1カ月はホルモンバランスの影響と、妻の完璧主義な性格が相まって、思ったように家事や育児ができないことにイライラし、突然泣いてしまうなんてこともありました。
――そういった結衣さんに対し、何か対処されたことはありますか?
西崎さん 話を聞くことを意識しました。ただ、喋りたくないときもあると思うので、そういうときはそっとしておいて、子どもの面倒を見たり、家事をやったり、他のことをしていましたね。また、改めて感謝を伝えるようにもなりました。これまで当たり前のようにやってもらっていたことでも、当たり前じゃないよなと感じたんです。
3カ月という期間を取って、妻と子どもの様子を間近で見られたことは自分にとってとても大きな経験だったと思います。おかげで「子どもを産むって、こんなにも大変なことなんだ」と受け止めることができました。

「子どものお食い初めを家でしました。お祝い膳は妻が用意してくれました!」(西崎さん)
