納豆の栄養価を保ち、美味しく食べるためには、適切な保存方法を知っておくことが大切です。冷蔵保存の基本から、長期保存に便利な冷凍保存の可否まで、保存状態によって変わる品質や風味について解説します。購入後の管理方法を工夫することで、納豆の良さを最大限に活かすことができるでしょう。

監修管理栄養士:
中西 真悠(管理栄養士)
2020年3月女子栄養大学栄養学部実践栄養学科卒業
2020年4月株式会社野口医学研究所入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る
・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当
納豆の栄養を損なわない保存方法
納豆の栄養価を保ち、美味しく食べるためには、適切な保存方法を知っておくことが重要です。保存状態によって、品質や風味が大きく変わってきます。
冷蔵保存の基本
納豆は生きた納豆菌を含む発酵食品のため、購入後は速やかに冷蔵庫で保存することが基本です。冷蔵庫内では、温度変化の少ない場所に置くことが望ましいでしょう。ドアポケットは温度変化が大きいため、奥の方に置く方が品質を保ちやすくなります。
賞味期限内であれば、納豆菌の活動は緩やかに進行しますが、品質に大きな問題はありません。ただし、時間が経つにつれて、アンモニア臭が強くなったり、白い粒(チロシン)が表面に現れたりすることがあります。これらは食べても問題ありませんが、風味は落ちている可能性があります。
開封後は、できるだけ早く食べることが推奨されます。空気に触れることで酸化が進み、風味や栄養価が低下する恐れがあるためです。開封後は密閉容器に入れ替えるか、ラップでしっかりと覆って保存するとよいでしょう。
冷凍保存の可否と注意点
納豆は冷凍保存も可能です。長期間保存したい場合や、買い置きをしたい場合には、冷凍庫を活用することで、賞味期限を大幅に延ばすことができます。冷凍しても納豆菌は死滅せず、解凍後も生きた状態で摂取できます。
冷凍する際は、購入時のパックのまま冷凍庫に入れるだけで問題ありません。タレや辛子も一緒に冷凍できます。冷凍した納豆は、食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍するか、常温(20℃前後)に1時間ほど置いて解凍するとよいでしょう。
ただし、冷凍と解凍を繰り返すと、大豆の組織が壊れて食感が悪くなることがあります。また、粘りが弱くなる場合もあるため、一度解凍したものは早めに食べることが推奨されます。冷凍保存は品質を保つ有効な方法ですが、できれば新鮮なうちに食べることが望ましいでしょう。
まとめ
納豆は、古くから日本人に親しまれてきた優れた発酵食品です。たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、多様な栄養素をバランスよく含み、血液の健康や腸内環境の改善など、さまざまな健康効果が期待できます。
混ぜ方や食べ方を工夫することで、より美味しく効果的に納豆を楽しむことができるでしょう。ただし、薬を服用している方や特定の疾患をお持ちの方は、医師や管理栄養士に相談してから摂取することが大切です。毎日の食生活に納豆を上手に取り入れ、健康的な生活を目指しましょう。
参考文献
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
農林水産省「大豆及び大豆製品」
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品の安全性・有効性情報」
全国納豆協同組合連合会「納豆の栄養と健康」

