プレ幼稚園で出会った教育熱心なママたちの影響もあり、きりぷちさんは息子のそうちゃんを体操クラブに通わせることを決めますが、クラブの松長先生は異常に厳しく、息子は「行きたくない」。聞けば、そうちゃんは体操がうまくできないことに自信を失い、先生が「うまくできないと意味がない」と思わせるような指導をしていることが明らかに。
さらには、子どもが同じクラブに通うママ友から次々に「やめることにしてん」と告げられ、きりぷちさんはクラブを続けさせるべきか迷いを深めます。しかし、毎朝のように「今日、体操……?」と不安げな表情を浮かべていた息子が前向きな様子を見せ始め、「もう少し様子を見るか」と思った直後に事件が勃発したのです。
鉄棒で逆上がりの練習中、そうちゃんは偶然にも初めて「つばめ」という技に成功。
しかし、松長先生は「今それ、やれって言うたか!?」と叱りつけ、そうちゃんは明らかに傷付いた表情を見せますが、練習後、きりぷちさんが駆け寄ると「楽しかったー!!」と作り笑顔……。
この作り笑顔に限界を感じたきりぷちさんは、ついに「体操、やめよっか」と手を差し伸べ、「やめたい……!」という息子の意思を尊重することにしたのです。
体操クラブをやめさせ、ママが学んだこととは…?























わが子の社交性と体力を育むことを目的に最初の習い事に体操クラブを選んだきりぷちさんでしたが、息子に合っていたのはピアノのレッスン。
当初、親として考えていた目的は果たせなかったものの、心から楽しそうにピアノを弾くそうちゃんを見て、「息子が笑顔で頑張れる習い事をさせたい」と思うのでした。
子どもに習い事をさせる理由や目的は、親によってそれぞれ。そして、運動系の習い事は続かなかった一方、ピアノのレッスンは無理なく続けられたそうちゃんのように、どんな習い事がフィットするかも子どもによって異なるものです。
あまりにスパルタな体操クラブの松長先生に萎縮し、サッカークラブの体験ではきりぷちさんが見ていてかわいそうになるくらい、右往左往してしまったそうちゃん……。その様子をわが子に重ね合わせると、習い事を始めることに慎重になってしまう保護者の方もいるかもしれません。でも、まずは経験してみないことには、わが子に合う・合わないもなかなか見えてこないですよね。
だからこそ、事前に教室の雰囲気や指導方針をしっかり調べて、納得できたなら「まずは飛び込んでみる」という勇気も大切なのかもしれません。もし始めてみて、結果的に「やめる」という選択をしたとしても、そこでの経験は親子にとって何かしらの学びにつながっていくはず。そう思うと、もう少し肩の力を抜いて向き合える気がしますね。
著者:マンガ家・イラストレーター きりぷち

