「あなたがしっかり支えて」夫が万引きしたのに、義両親は夫の味方?|夫は万引き犯でした

「あなたがしっかり支えて」夫が万引きしたのに、義両親は夫の味方?|夫は万引き犯でした

妻に向けられた責任──決定的な断絶

ハンドル

「真緒さん、あなたがしっかり支えてあげないとね」

私は耳を疑い、顔を上げた。

「男の人って、弱いところあるのよ。奥さんが受け止めてあげないと」
「弘樹が追い詰められてたって、気づいてあげられてたの?」

その一言が、決定打だった。

責められている。夫が万引きをした理由を、妻である自分のせいにされている。言葉が出てこなかった。

怒りと悔しさと虚しさが、喉の奥で絡まり合う。陽斗の病気のことも、紗良の夜泣きも、家計のやりくりも、全部一人で抱えてきた。それでも足りなかったと、言われるのか。

「……そうですね」

私は、それ以上何も言えなかった。これ以上話しても、分かり合える気がしなかった。

帰り道、子どもたちを後部座席に乗せたまま、車を走らせながら、私はハンドルを強く握った。涙は出なかった。ただ、心が冷えていくのを感じる。

夫への嫌悪感は、義父母へと静かに広がっていく。この人たちは、何があっても息子の味方なのだ。その事実を、はっきりと理解してしまった。

家族だと思っていたけれど、同じ方向を向いているわけではなかった。私の中で、確実に何かが切り離された瞬間だった―――。

あとがき:守られる側と、責められる側の境界線

問題が起きたとき、家族は同じ方向を向けるとは限りません。第2話では、夫の万引きという事実を前にしてもなお、義父母が息子を庇い、妻に責任を向ける姿が描かれます。

真緒が感じたのは怒りよりも、静かな断絶でした。「家族」という言葉の輪郭が崩れ、孤立していく中で、母親・妻として思いを巡らせている様子がうかがえます。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

記事作成: tenkyu_writing

(配信元: ママリ

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