
きらびやかなアパレル業界の裏側には、想像を絶する人間ドラマが潜んでいる。約10年の接客経験を持つゆき蔵さん(@yuki_zo_08)が描く『女社会の知られざる闇。』は、自身の実体験をベースにした「接客業あるある」漫画だ。ゆき蔵さんが勤めていた会社の人事部は「人件費こそ最大の経費」と捉え、コストカットを徹底していた。その弊害か、店舗にはたびたび問題のある「トンデモ派遣スタッフ」が送り込まれてくるのだが、今回紹介する北内さん(仮名)は、その中でも群を抜いた問題児だった。



■客が逃げ出すレベルの異臭騒ぎ
ゆき蔵さんの職場はデパート内にある20代から40代向けの女性ブランドショップ。そこへ派遣されてきたのが、30代前半の北内さんだった。彼女の問題点は、業務能力以前にその強烈な「体臭」にあった。体質的なものではなく、明らかに長期間入浴していないことによる饐えた臭いと、タバコの臭いが混ざり合った悪臭を放っていたのだ。その破壊力は凄まじく、せっかく来店した客も臭いに気づいて店を去ってしまうほど。スタッフたちは絶句し、売り場の空気は凍りついた。
デリケートな問題だけに指摘しづらいが、業務に支障が出る以上、避けては通れない。意を決して「お風呂は入っている?」と尋ねると、北内さんは悪びれる様子もなく「実はシャワーが故障中で」と答え、指折り数えて衝撃の事実を口にした。「3カ月前からです」なんと彼女は、3カ月もの間シャワーを浴びていなかったのだ。にもかかわらず、「でも私、体臭が薄いんで特に問題はないです」と真顔で言い放ったという。
■「THE日本人ですよねw」逆ギレするメンタル
北内さんの奇行は臭いだけにとどまらなかった。勤務中に堂々とスマホをいじり、それを見た百貨店の係長が血相を変えて激怒したこともあったという。周囲に迷惑をかけている自覚がないのか、ゆき蔵さんが注意をすると、彼女は信じられない言葉を返してきた。「ほんと、そーいう考え方って“THE日本人”ですよねw」衛生面や勤務態度を指摘されたことを「日本人的な古い考え」だと嘲笑したのだ。これにはゆき蔵さんも「この人は自分の非を認めたら死んでしまうのだろうか?」と呆れ果て、何を言っても無駄だと悟ったという。
■地べたに座る「自称・潔癖症」
さらに驚くべきことに、北内さんは自分のことを「私って意外と潔癖なんです」と語っていたそうだ。風呂に入らず、タバコの臭いを漂わせ、店の床に平気で座り込む。そのどこが潔癖なのか理解に苦しむが、彼女の中ではそれで成立しているのだろう。他店のスタッフには臭いこそ気づかれなかったものの、その奇抜な言動は百貨店内で悪目立ちしていたようだ。
ゆき蔵さんのブログ『ゆき蔵さんぽ。』では、こうした実録エピソードが毎日更新されている。ストーカー客や理不尽なクレーマーなど、接客業の闇を覗き見たい人はぜひチェックしてほしい。
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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