一般の方向けにメイクや第一印象の講座を行っていると、アラフォーくらいから“白髪”を気にする方が増えていきます。「もう染めるのも面倒だし、少しずつグレイヘアへ移行しようかな」「グレイヘアっておしゃれだし、草笛光子さんや近藤サトさんも素敵だよね」という声がある一方で、「白髪だと疲れて見える」「一気に老けた気がする」「周りの目が気になる」と、心が揺れる人も多いはず。
今回は「そういう理由なら染めたほうがいいんじゃない?」とアドバイスした生徒さんの事例をお届けします。
美しいグレイヘアにはかなり手間がかかる
メイクレッスンにいらした60代の生徒Kさん。第一印象は、「バランスが整っていて美人なのに、なんかモッタイナイ」というものでした。
その理由の一つが、パサパサで伸びっぱなしのグレイヘア。グレイヘアを否定するつもりはないのですが、その理由を聞いてみると、「もうおばあさんだし、どうせ誰も私のことなんて見てないから…」。つまり、「諦め」由来のグレイヘアだったのです。実はグレイヘアを美しく維持するには、かなりの手間がかかります。黄ばみを抑えるシャンプーや艶を出すヘアオイル、こまめなカットも必須です。
つまり美しいグレイヘアとは「丁寧にケアされた髪」ということ。何もしないグレイヘアは、「自然」ではなく「放置」に見えてしまうこともあるのです。
肌が弱い人の選択肢「ヘナ」で染めてみた
また「諦め」以外にも、Kさんは年々肌が弱くなってきたそうで、ヘアカラーはかぶれる、とのこと。そこでご紹介したのが、同じくデリケート肌の私が使っているヘナでした。ヘナとは、インドなどに自生するミソハギ科の植物。その葉を乾燥して粉末にして、お湯に溶いて髪に塗るのです。
ヘナ単体では鮮やかなオレンジに発色するので、ヘナの後にインディゴで色を調整することをおすすめしました。
すると、ヘナ1回でKさんはツヤ感のある黒髪に変身。美肌がより際立ちます。
ヘナ染めは自分でもできますが、慣れていなくて不安な人は、最初は専門サロンへ行くのがいいかもしれません(3時間くらいと、かなりの長時間滞在にはなりますが……)。わたくし池田もヘナでセルフ染めをしています。使っているのは、「マハラニヘナ」(100gパック 石臼挽き 税込2,180円)というブランド。化学配合物が入ってない天然の植物性ですが、すべての人がアレルギー反応が出ないとは限らないので、腕などでパッチテストをお忘れなく。

