特に注意したい対応

今回ご紹介してきたように、たかが「ため息」だと思っても、その裏には愛犬の強いストレスや病気が潜んでいる可能性があります。常に愛犬のそばにいることの多い飼い主さんは、愛犬の様子や行動をよく観察し、強いストレスや病気が疑われるような場合は、注意深く対応することが大切です。
ネガティブな感情に伴うため息が多い場合は、日頃から一緒に散歩をしたり遊んだりすることでストレスを発散させたり、留守番中も退屈しない工夫をしたりして、ストレスの蓄積を予防しましょう。また、ポジティブな感情に伴うため息をしている場合は、優しくそっと見守るだけにとどめるといった配慮も必要でしょう。
なお、ため息のように見える呼吸が現れる病気には、下記のようなものがあります。気になる場合は、できるだけ早く動物病院で診てもらうようにしましょう。
鼻腔狭窄:呼吸困難による頻繁なため息と、鼻水の症状が現れる 気管狭窄:炎症や異物誤飲などで発症しやすく、夕方から夜にかけてため息が多くなる 僧帽弁閉鎖不全症:全体的に不規則な呼吸をするようになる心臓の病気まとめ

犬の行動を単純に人に当てはめて考えてしまうと、大きな間違いを起こすことが多いため注意が必要です。しかし今回、犬のため息と人のため息には、かなり似ている部分も多いことが分かりました。
犬のため息に気付いたら、その場の状況や愛犬の様子から、満足しているのか、不安や不機嫌などのネガティブな感情を抱いているのかを見極め、改善できるストレスには適切な対処を行いましょう。また、ため息のように見えて、病気による呼吸困難の症状である可能性も考慮しましょう。

