
10月16日(木)より放送スタートされる、天海祐希主演のドラマ「緊急取調室」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系※初回は夜9:00-10:00)。同作のファン大感謝イベントが都内にて行われ、天海のほか、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、塚地武雅、でんでん、小日向文世が出席した。
■12年間の「緊急取調室」シリーズ 連続ドラマと映画にて完結
天海祐希演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げていく同シリーズ。
井上由美子氏が手掛ける完全オリジナル脚本をベースに、「取調室」という名の“密室の戦場”で行われる“銃も武器も持たない生身の人間同士の死闘”を描いた本作は、2014年に始まり、これまで連続ドラマ4作品に加え、ドラマスペシャル2作品が放送された。
同シリーズは10月から木曜ドラマ枠で“連続ドラマ・第5シーズン”を放送。さらに“劇場版「緊急取調室 THE FINAL”の公開日が12月26日(金)に決定し、12年の時を経て完結を迎える。
■「12年間突っ走ってきました」
抽選で選ばれた約450名のファンからの大きな拍手で迎えられた天海は「ここにいる心強い皆さんと一緒に12年間突っ走ってきました。ラストシーズンになりますけど、皆さんにぜひ楽しんでいただけるように今頑張って撮影しています。どうぞ楽しみに待っていてください」とあいさつ。
続いて「皆さんとお会いできてうれしいです」(鈴木)、「いつもこういうところにあがると何となく緊張するんだけども、キントリの大ファンの方ばかりだそうで、まるで親戚のような感じがします」(でんでん)「2年前にさよならしてこれでおしまいだと思ったのが、またこうしてみんなとそろって、今連続ドラマの撮影中なんですけど、またこういう機会を得られて幸せな気持ちです」(小日向)など、それぞれが思いを伝えた。
■一番変わったこと、逆に変わらないことは?
イベントでは、まずファンから寄せられた質問にキャスト陣が回答する時間が設けられた。
最初に天海へ「たくさんのおじさんを束ねるコツと、12年間変わらず紅一点、ダイヤモンドみたいなオーラを放たれてこられた秘けつを教えてください」という質問が投げられると、「いや、束ねる秘けつなんてないんです。皆さんがこんな私についてきてくださっているだけ。時々私も引っ張って行ってもらっている。時に優しく、時に厳しく厳しく厳しく、っていうのが大事かなと思います」と“厳しく”を重ねて回答し、笑いを誘う。
オーラについては「そんなわけないじゃないですか!スタッフの皆さんがあっちからもこっちからもいっぱい(光を)当ててくださるから、それで光れますよ」とちゃめっ気あふれる笑顔を見せた。
また、「10年以上のシリーズの中で一番変わったこと、逆に変わらないことを教えてください」と質問されたでんでんは、「変わったと思うのは、私事で申し訳ないのですが、髪の毛が生えました。シーズン1よりも若返っております!」と答えにっこり。そして「変わらないのは、天海さんをリーダーとしたチームワークの良さです。ますます良くなっていますね」と話し、仲の良さを伺わせた。
■“もつなべコンビ”の空き時間の過ごし方も
速水演じる渡辺鉄次と、鈴木演じる監物大二郎の“もつなべコンビ”が大好きだというファンから「撮影以外で何かしたことありますか?」と問われ、速水は「この間もランチへ行って、二人で仲良くスーパーに行って…」と空き時間の思い出を告白。
さらに鈴木が「速水さんのおすすめの食材とか、おすすめのお塩とかを教えていただいて。そしてお塩をプレゼントしてくださるという。優しくしていただいてます」と速水の“男前”エピソードも明かしていた。
また、天海から「スーパーはもこちゃんにとってアミューズメントパークみたいだもんね。こういうの仕入れてほしいとかお願いすることないんですか?」と質問されると、速水は前のめりに「ありますあります!」と続きを話そうとするも、「…すんごく長くなるけどいいですか?」と一度確認。塚地から「それは自分のイベントのときにやって(笑)」とツッコミを入れられていた。
■「かわいいエピソードはないです」
さらに田中へ「座長・天海さんのかわいいエピソードを一つお願いします」という質問も。天海が即座に「いっぱいあるから大変じゃないですか?」と茶々を入れるが、田中は「かわいいエピソードはないです」ときっぱり言い切る。
ただ、「ちょっと思い出したのは、本番前、控室で天海さんはジャージを履いてくつろいでいらっしゃると思うんですけど、上着だけピリッとして下はジャージのまま本番に行こうとしたときがあって、そのときは『かわいいな』って。唯一それぐらいですかね(笑)。すごいのは、ジャージでも天海さんが着ると『それでいいんじゃないかな』と思ってしまうこと」と話し、会場の笑いを誘っていた。

そして、「大杉漣さんの思いを継がれてキントリメンバーの仲間入りをされた塚地さん。出演が決まったときの思いや撮影初日のことは覚えていらっしゃいますか?」と質問された塚地は、「僕は途中参加という形になりますので、いろいろなプレッシャーはありました」と振り返る。
「それこそ漣さんがご存命だったなら、次の作品で上司と部下を演じる予定だったんですよ。で、亡くなられたというお話を聞いて、そっちは別の方という形になったんですが、キントリで僕がとなったときに、何か縁を感じて。漣さんからバトンを渡されたんじゃないかと思って」と“不思議なご縁”を感じたと告白。
「僕、いわゆる二代目が多いんです。先代と比べられるのが毎度のことなんだなぁ…とプレッシャーでしたけど、皆さんがあたたかく迎え入れてくれて、天海さんからは『ありがとうね』という言葉を頂いて。これは全力で挑もう!と思って今に至っている感じです」と思いを明かしていた。
ほか、「キントリならではの現場の雰囲気や魅力は?」「甘噛みしたときに何を思っていますか?」「どうしたら優しい笑顔になるんですか?」「逆に天海さんがいじられることはあるんですか?」など、たくさんの質問に回答し、テンポの良い掛け合いを見せていた。
■サプライズメッセージに「ピリピリした時間を思い出しますね」

また、第4シーズンの初回ゲストとして“伝説の活動家”・大國塔子役で出演した桃井かおりからのサプライズメッセージが映し出されると、一同はスクリーンに釘付けに。
天海は「ピリピリした時間を思い出しますね」と語り、小日向も「すごい時間でしたね」と同意する。「素晴らしいお芝居を最前列で拝見しましたね、私たち」と、当時の撮影について振り返りつつ、「桃井さん、ありがとうございます。本当に大事なメッセージ、それを胸に最後まで走り抜きたいと思います」と感謝を伝えた。
さらに、サイン入りの表彰状クリアファイルと、直接取り調べる(質問する)権利を得られる抽選会も行われ、ファンとのやり取りも楽しんだキャスト陣。
最後に天海が「10月16日木曜夜9時から『緊急取調室』最終シリーズが始まります。その続きで、映画もより楽しんでいただけるような仕上がりになっています。私たちメンバー、毎日誠意撮影しております。皆さんに楽しんでいただけるような作品になっていると思います!ぜひぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです」とあいさつし、イベントの幕をおろした。

