ちかさんは、緊急帝王切開で長男・いー君を出産しました。帝王切開の傷の激痛に耐えながらの移動、慣れない授乳やお世話に悩みます。退院後の生活に不安を覚えつつも、「慣れたら何とかなるか」と思っていました。
しかし―――
退院した当日の夜、いー君は夜通し泣き止まず、ちかさんは追い詰められてしまいます。夫の無神経なひと言にも不満を覚え、夜中の授乳で起こされるたび「自分ばかりが大変」と感じました。
義母が母乳とミルクの混合で育てていたと知ったちかさんは、夜だけミルクを足すことに。「少しラクになれるかも」と期待したものの、いー君は嫌がって泣き続けます。
限界を迎えたちかさんは、思わず「うるさい」と感じてしまいました。
その後、子育ての先輩であるママ友・Nさんに電話で話を聞いてもらい、「赤ちゃんとの時間がつらい」と感じていることに気付きます。Nさんに「どうして2人目を産もうと思えたの?」と尋ねると、「もうひとりほしい」と思えるようになった経緯を、丁寧に話してくれました。
「私もNさんみたいになれるかな」と不安をこぼすちかさんに、Nさんは、「前に進み続けなくても大丈夫だよ」「上手くいかない日ばかりでもいいの」と励ましてくれました。
そして、その夜……
赤ちゃんが泣き止まない! 焦るママは…





※注)添い乳について:添い乳は赤ちゃんに安心感を与え、寝かしつけや夜間授乳をラクにできる反面、乳腺炎の原因となったり窒息や事故の危険を伴います。特に新生児には注意が必要です。母親に強い眠気がある時は避け、赤ちゃんの顔が布団や乳房に埋もれないように環境を整え、授乳後は安全なベッドに移してあげるとよいでしょう。














夜になり、ちかさんは早速「添い乳」を試してみることにしました。
しかし、初めてで思うようにいかず、ちかさんは、「ちゃんと飲んで」と声をかけながら、いー君の頭を胸元に寄せました。
ところが、いー君はさらに大泣き。座っていつものように飲ませようと試みるも飲んでくれず、大声で泣き続けます。
「雑にしちゃったから? 怖かったのかな?」
泣き止まない理由がわからないまま時間だけが過ぎ、ちかさんはNさんの言っていた「一歩ずつ」という言葉の難しさを痛感。絶望し涙するのでした。
▼「一歩ずつ」と言われても、その一歩がどうしても踏み出せない日があります。産後の心と体はまだ不安定で、泣き止まない赤ちゃんを前に、泣き止ませられない自分を責めたり、イライラしてしまったり、つらい気持ちになってしまうことも少なくありません。赤ちゃんが泣き止まない原因にはさまざまなものがあり、生後5カ月ごろまでは理由もなく泣くこともあります。
また、母乳やミルクを飲まない場合は、体調不良やおっぱいの飲みにくさ(多乳・乳腺炎・分泌不足など)が関係していることもあります。授乳中や授乳後も泣く場合は、助産師におっぱいの状態や吸わせ方を見てもらうとよいでしょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修者:助産師 関根直子筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
著者:マンガ家・イラストレーター ちか
