「痙性斜頸は自然治癒」するのかご存じですか?予防法も医師が解説!

「痙性斜頸は自然治癒」するのかご存じですか?予防法も医師が解説!

痙性斜頸は自分の意思に反して首が勝手に動き傾いたり、可動範囲が狭まったりする局所性ジストニア(異常な筋肉の緊張症)の1つです。

突然に発症する病気で、不自然な姿勢や無理に元に戻そうとすると痛みをともなうことなど、精神的にも辛い思いを強いられることの多い病気です。

今回はこの痙性斜頸の予防方法などについても解説しているので参考にしてください。

※この記事はメディカルドックにて『「痙性斜頸(けいせいしゃけい)」は「肩の痛みやしびれ」といった症状が現れるの?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

痙性斜頸の予後と予防方法

ストレッチ

自然治癒しますか?

痙性斜頸は発症から5年ほどは徐々に進行していく場合が多く、その後は進行が止まり20%ほどは約5年を目処に回復します。軽症なら自然治癒する可能性もありますが、生涯症状が続く場合もあるのです。

痙性斜頸は発症から早いうちに治療を開始し自分に合った治療方法を見つけることが大切になります。

また生活での問題点などを意識して変えることで症状の軽減や治癒の可能性が大きいのです。

予防方法を教えてください。

痙性斜頸は原因もさまざまではっきりと解明されていないことも多い病気なので、こうすれば防げるということもまだ分かっていません。

ただ有効的な方法としては同じ姿勢(特に無理な姿勢)を長時間続けないことやストレスをためない生活を心掛けることなどが挙げられます。

またスポーツや楽器の練習に熱中するあまりに過度に同じことを繰り返すことも痙性斜頸の原因になることから、適度な気分転換を行うことも大切です。

ニコチン成分を摂取する事がドパミンの過剰分泌に繋がるので禁煙は予防につながると考えられます。

最後に、読者へメッセージがあればお願いします。

突然首がねじれたり曲がったりして正面を向けなくなる病気、痙性斜頸を発症したら身体の痛みや不便はもちろん心の負担も大きくなることでしょう。

不安なまま、またその内治るのではと放置してしまうことでますます悪化することも多い病気です。

初期段階は肩こりや首の違和感程度で見落としがちですが、初期の内に治療を行うことで治癒する確率も高くなります。

少しでもおかしいと思ったら受診してください。そして痙性斜頸と診断された場合は悲観的にならずに、前向きな気持ちで治療していくことが大切です。

編集部まとめ

看護師
今回は局所性ジストニアの1つ、痙性斜頸について解説しました。痙性斜頸と診断され、不安な気持ちに襲われる方は多いでしょう。

ただ病気の原因はまだはっきりと解明されていませんが、研究も進み治療方法も症状に併せて効果が期待できることが分かってきました。

早めの受診・治療で治癒の可能性も高くなります。難しいことではありますが、ストレスを避け希望を持って病気と向き合ってください。

参考文献

痙性斜頸の外科治療と遠隔成績

痙性斜頸|MSD マニュアル プロフェッショナル版

痙性斜頸(頸部ジストニア)|ジストニア・ジスキネジア患者の環境改善を目指す会

配信元: Medical DOC

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