
成隆出版は、絵本『小ネズミとフクロウ』(作:あらいしげと氏/絵:関修一氏)を、1月25日(日)、全国書店にて刊行する。
刊行に先立ち、作品世界を立体的に体験できる場として、原画展および著者本人が登壇するギャラリートークが開催される。会期中、会場では同書を全国発売に先行して販売する。
関修一氏とあらいしげと氏が手掛けた絵本
『小ネズミとフクロウ』は、テレビ・アニメシリーズ世界名作劇場(フジテレビ)で、『小さなバイキングビッケ』『ペリーヌ物語』『トム・ソーヤーの冒険』など、日本のアニメ史に残る数々の名作キャラクターを生み出してきたアニメーター、キャラクターデザイナーの関修一氏が、33年ぶりに描き下ろした絵本作品。
原作を手がけるのは、30年以上映画業界に従事し、数多くの作品の宣伝や製作に携わり、現在は東京国際映画祭事務局顧問を務める、あらいしげと氏。同作が初の絵本原作となっている。
『小ネズミとフクロウ』について

捕らえられる小ネズミ
『小ネズミとフクロウ』の物語の舞台は、北国の森。お腹をすかせたフクロウが、一匹の小ネズミを捕まえるところから物語は始まる。
しかしその直後、人間の戦争による銃声と砲声が森に響き、流れ弾によってフクロウは地上へ落下する。自由になった小ネズミは逃げることができた。それでも、小ネズミは逃げなかった。
傷ついたフクロウの「命」を助けようと、小ネズミは自分の大切なチーズを差し出し、夜ごと食べ物を運び続ける。やがて二匹のあいだには、食べる者と食べられる者という関係を超えた、不思議な友情が芽生えていく。

関係を超えた友情の物語
同作は、「命はどうつながっているのか」「他者を思うとはどういうことか」という問いを、説明ではなく絵と言葉の積み重ねで静かに手渡す絵本。
戦争という重いテーマを直接語るのではなく、動物たちの視点を通して描くことで、子どもにも、大人にも、それぞれの深さで受け取られる物語となっている。
小学校高学年から読める文章量と構成で、親子で読み返し、感想を交わしたくなる余白がある。また、平和や命について考える入口としての物語性もある。
物語性と芸術性を兼ね備え、一度きりで終わらず、何度も読み返される絵本として長く棚に置ける一冊だ。対象読者は小学校5・6年生〜。
