
子どもの好き嫌いに頭を悩ませる親は少なくない。肉や魚は喜んで食べるのに、野菜だけは断固拒否。そんな偏食気味な子どもに、どうにかして野菜を食べさせようと奮闘する親の姿を描いたのが、伊東さん(@ito_44_3)の創作漫画「子育てに正解はない」だ。
■投稿頻度は「ほぼ毎日」、クスッと笑える5コマ漫画



伊東さんはX(旧Twitter)を中心に、5コマ漫画をほぼ毎日投稿している漫画家だ。電車内で赤ちゃんが泣いた際、「うるさい!」と怒鳴られた場面を描いた「強い母子」は50万を超える反響を呼んだ。そのほかにも、社会で起きている出来事をクスッと笑えるギャグに変換した作品を数多く発表しており、現在はそれらをまとめた作品集をKindleで無料公開中だ。「1冊あたり50本で、5巻目まで出ているので全部で250本読めます」と語るように、ボリュームもたっぷりだ。
■嫌いなピーマンを前に、母の作戦会議が始まる
食事の時間、息子はお皿の上のピーマンだけをきれいに残してしまう。苦味のあるピーマンは、子どもの苦手野菜の常連。それでも「少しでもいいから食べてほしい」——。
細かく刻む、味をごまかす、声をかける。家庭でよく見かける光景に、「これ、うちだけじゃなかったんだ」と感じた人も多いだろう。伊東さん自身も「特別に誰かから聞いたわけではなく、こういう家庭もありそうだなと思って描きました」と振り返っている。
■「ボクノコト食テヨ~」泣くピーマンVS冷静すぎる息子
母親はついに、感情作戦に出る。ピーマンを手に取り、「ウエーン、ボクノコト食テヨ~」と可愛い声で擬人化してみせる。ところが息子の反応は予想外だった。「嫌いな奴が泣いていたら逆に嬉しくなるんだけど」。まさかの一言に、母親は思わず絶句したのだった。このやり取りについて伊東さんは、「今回はオチのために、子どもにはちょっと捻くれてもらいました」と、作品づくりのポイントを明かしている。
■正解じゃなくても、食べてくれたなら…?
野菜には成長に欠かせない栄養素が多く含まれている。だからこそ、少しずつでも食べられるようになってほしいという親心がある。一方、無理やり食べさせれば、かえって嫌いになってしまうこともある。自主的に食べてほしい。でも、そのために子どもの性格を読んで作戦を変えることは、本当に正解なのか——。ピーマンを巡る小さな攻防戦は、「子育てに正解はない」というタイトルどおり、答えの出ない問いをやさしく投げかけてくる。
取材協力:伊東(@ito_44_3)
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